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2014年1月11日土曜日

人気のミドリガメ輸入禁止、飼育も?

環境省は、外来種のミドリガメの輸入や飼育を禁止する方針を固めた。

ミドリガメは簡単に購入できるので、ペットとして子供に与えることが多い。しかし、夜中にガサガサとうるさいこと、最初は2−3cmでかわいいが、3−40年も生きるので30cmもの大型になり、さらに年とともに攻撃性が増すので、もてあまして近くの河川に捨てる人がいる。在来種のイシガメなどより繁殖能が高い(産卵数が多い)ため、河川でミドリガメが増え過ぎ、河川のカメはイシガメにとってかわってきていてる。

昭和50年ころにミドリガメのブームがあったが、カメのサルモネラの感染報道がなされた際にまとまって遺棄されたと言われている。そのころから野外で増えてきたが、ここにきて急増してきているとのこと。ミドリガメは生態系を乱すだけでなく、レンコンの茎を切ったりと農作物への被害も出てきている。

ミドリガメの年間の輸入量は数十万から百万匹と推定される。環境省は、許可を得れば飼育は認める方針。しかし、心配されるのは、飼育禁止になった後、飼い主がこぞって野外に放す事態だ。このため、禁止を実施する時期のほか、カメを手放したい人からどうカメを引き取るか、飼い続けたい人にどこまで厳重な管理を求めるかなど対策を検討している。

河川に今いるミドリガメを同時に減らす方策、在来種のイシガメを保護する方策も同時に必要だろう。