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2014年6月15日日曜日

絶滅した国鳥トキ復活へ

最初にお断りしないといけないのは、トキは国鳥ではない。トキが国鳥と、ずっと信じこんでいた。日本の国鳥は、キジ。ただ、いろいろな所でトキが国鳥と誤って書かれている。

学名が、「ニッポニア・ニッポン」ということだったので、トキが国鳥と信じ込んでいた。1820年前に日本に来たシーボルトが、トキのはく製に「Ibis nippon 」とラベルを貼ったのがきっかけで、その後学名が「ニッポニア・ニッポン」となった。

環境省は今月、新潟県佐渡市で2012年に野生の下で生まれた雄のトキと、昨年放鳥された雌とのペアから、ひな6羽が誕生したと発表した。野生のトキを親に持つひなの孵化は初めて。

2003年に最後の日本産トキ「キン」が死んで、トキが絶滅したと思っていたら、実は、日本のトキも中国のトキも種は同じで、日本独自のものではないらしい。

トキは、江戸時代までは全国各地に生息していた。しかし、淡いピンク色の羽が珍重されて、乱獲され、大正時代にはほとんど絶滅しかけた。52年に国の特別天然記念物に指定されたが、もう遅かった。 最後の1匹が「キン」だった。

「キン」の死後も、中国からトキをもらって、人工繁殖が進められ野外への放鳥が試みられてきた。今回の環境省の発表では、佐渡島で2012年に野生で生まれたトキと放鳥トキの3組のペアで6羽のひなの誕生が確認された。

今後、このひなが育って、野外で次の世代を作ると、日本産トキとして復活が認定されることになる。

環境省は、15年までに野生で1年以上生息しているトキを60羽以上にすることを目標としているという。

トキ