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2014年8月21日木曜日

広島の大雨、土砂災害 なぜ

広島市北部で20日午前2時過ぎから、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、広範囲にわたって土石流などが発生した。広島県警によると、20日午後10時現在で39人が死亡、7人が行方不明になった。

広島市内では20日未明から早朝にかけて急速に雨雲が発達。広島地方気象台によると安佐北区の降水量は、午前4時までの3時間に史上最多の217・5ミリとなり、平年の8月1カ月分を上回る雨量となった。

市によると、午後7時時点で避難勧告・指示の対象は安佐南区内と安佐北区内の計6万6951世帯、15万9100人で、914人が実際に避難したという。

中国電力によると、午後4時現在、広島市安佐南区と安佐北区で1300戸が停電。前日夜からの県内の延べ停電数は5万9100戸になった。

広島県では県土の約7割を山地が占め、「土砂災害危険箇所数」が全国最多の3万1987カ所にのぼる。県によると、同危険箇所は今回被害のあった広島市にも分布。

局所的豪雨の原因は、日本列島の上にある前線と南にある太平洋高気圧のせいで、湿った空気が集中していた。広島の平野は逆ロート型の地形でロートの口に当たるところに雨雲が集まることで、猛烈な豪雨になった。

これに加え、土壌が水を含むと崩れやすい真砂土でできていた。悪条件が重なって今回の大被害になってしまった。まだ不明でいる方の無事を祈りたい。

土砂災害