2014年1月31日金曜日

ノーベル賞級の発見 リケジョが

昨日の新聞1面の大ニュース。ノーベル賞級の発見が発表された。理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子博士らが、様々な臓器や組織の細胞になる新たな「万能細胞」を作製することに成功した。理系の女子「リケジョ」による快挙。

2012年、山中伸哉博士は、人工多能性幹細胞(IPS細胞)の作成でノーベル生理学・医学賞を受賞した。このIPS細胞は、皮膚細胞などにいくつかの遺伝子を入れて万能細胞を人工的に作った。

「万能細胞」は、未分化な状態に初期化されており、どのような細胞(肝臓や心臓など)にでも変化(分化)できる。分化をコントロールすることで、様々な組織や臓器の細胞に分化させ、再生医療に応用することが可能になる。

しかし、IPS細胞の問題は、がん原遺伝子などを細胞内に入れる必要があり、ガンが引き起こされる可能性があり、現在政府の肝いりでお金をつぎ込んで、改良を図ってきている。

今回の発表では、iPS細胞のような遺伝子導入ではなく、マウスの細胞を酸性溶液処理、せん断力などの物理的刺激、細胞毒素による化学的処理といった外部刺激するだけで、細胞を初期化し、万能細胞にすることができた。この細胞は「刺激惹起性多能性獲得」の英語名からSTAP(スタップ)細胞と名付けられた。

米ハーバード大の再生医療研究チームが、このSTAP細胞を使って、脊髄損傷で下半身が不自由になったサルの治療実験を進めていて、脊髄損傷で足や尾が動かなくなったサルの背中に移植したところ、サルが足や尾を動かせるようになったという。

IPS細胞よりも簡単にかつより安全な人工多能性幹細胞が作ることができた点がすばらしい。幹(カン)細胞とガン細胞は、文字で濁点2つのだけの違い(?)のように性質は似ているので、安全性の確認が大事で、ヒトへの応用にはまだしばらく時間がかかると思う。

日本で、医療の方法を大転換させる大事な発見が生まれてきているのは、日本人として誇りにしてよいと思う。応用しかできないと言われた日本人だが、原理や基礎研究をもっと重視する必要がある。






2014年1月30日木曜日

名前に違わぬナマケモノ

ミツユビナマケモノは、本当になまけものでほとんど動かず、体の表面に藻をはやしていて、これを食べてエサとしている。

ナマケモノは、エサを全くとらず、風から栄養を摂取する動物だと以前は信じられていた。実際には1日に8gほどの植物を摂取している。哺乳類では珍しい変温動物で、外気に合わせて体温を変化させることで代謝を抑えている。

ミツユビナマケモノは、木の上に住んでおり、3週間に一度のトイレの時だけ降りてくる。じつは、木から降りて排泄するのは、ナマケモノにとって命懸けの行為。報告されている死因の半数は、地上近くで捕食者に襲われることによるからだ。

しかし、木から降りなくとも排泄はできるはず。ウィスコンシン大学の生物学者ジョナサン・パウリは、このトイレタイムには、重要な意味があることを新たに明らかにした。(参考AFP)

このナマケモノの体表の被毛内には、ガがたくさん住んでいる。ナマケモノが地面に降りて排便するとき、このガが宿主の糞に卵を産み付ける。幼虫は糞の中で孵化し、成虫になって再び樹上のナマケモノの被毛へと向かう。ナマケモノに寄生するガは被毛内の窒素量を増やす。これらが肥料となって、藻が繁殖する。そのため、ナマケモノの体の一部は緑色をしている。

藻はとても栄養価が高く、脂質に富んでいる。ナマケモノは自分の毛づくろいをしながら藻を食べる。こうして、わざわざ危険を犯して下まで行って、ガの卵に場所と餌を提供した苦労は、実際にナマケモノ自身のメリットとなる。自分の体に、ガと藻を飼って共生しているのである。




2014年1月29日水曜日

よく効く人気の「のど飴」

喉によい食べ物について調べていると、結局のど飴の成分としてたいてい使われていることがわかった。それでは、いっそと思い、のど飴の種類と、よく効く人気ののど飴について調べてみた。

のど飴は、砂糖でできた「飴」なので、もともとのどに良いはずで、普通の飴でものど飴とよんでも差し支えないかもしれない。どうも定義は明確でないらしい。のど飴には、医薬品、医薬部外品、食品の区別がある。ノンシュガーで、消毒作用、せきを抑えたり、沈痛作用のあるものがよい。

1. 医薬品として販売されている商品は、南天のど飴と浅田飴だけ。

南天のど飴 (常盤薬品工業)
ナンテンには有効成分「o-メチルドメスチシン」が含まれている。この成分は、
気管平滑筋を拡張し、せきを鎮めるだけでなく、その殺菌作用により、菌による炎症を抑える。また、鎮痛作用により、のどの痛みを和らげる。












浅田飴 (株式会社 浅田飴)
有効漢方薬成分として、キキョウ根エキス、トコンエキス、マオウエキス、ニンジンエキスを含む。せき、たん、のどの炎症によるのどの痛み、のどのはれを和らげる。



2. 医薬部外品は、

ルルのど飴 (第一三共)
エスタックのど飴(エスエス製薬)
ヴイックスドロップ (大正製薬)など











ルルのど飴は、6種の生薬成分を配合。 のどの痛み・はれ・あれに効く。
エスタックのど飴は、8種の生薬成分を配合。 のどの痛み・はれ・あれに効く。
ヴイックスドロップ は、うがい薬と同じ有効成分のCPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)がのどや口腔内を殺菌・消毒する効果がある。

ちなみに、最近歯磨きの代わりや口臭予防に、マウスウオッシュとかデンタルウオッシュと呼ぶもの(ガムデンタルリンスなど)があるが、これもCPCが有効成分。うがい薬のかわりにこれらを使用することもできる。

上記の、医薬品、医薬部外品は、一日に服用できる数が限られており、説明書をよく読むこと。

3. 食品のど飴は.
いくつ食べても基本的にだいじょうぶ。
種類がいっぱいあるので、いくつかのランキングサイトを参考に20位まで上げた。多くは、ノンシュガーやカロリー減が人気。虫歯が気になるということ。

1位

はちみつ100%のキャンデー(67g)
はちみつ100%の独自製法使用のキャンデー

2位

ボイスケアのど飴(90g)
音楽大学との共同開発 ショウガ、キキョウなど生薬を含む


3位

リコラ オリジナル ハーブキャンディー 袋(70g)
13種類の天然ハーブをミックスしたハーブキャンディ


4位

ビエンドすっきりクール飴 メントールクール(33g)
赤シソエキス・甜茶エキス入り
5位

ガム(G・U・M) メディカルドロップ 青リンゴ味(24粒入)
お口の原因菌を殺菌・消毒するドロップ 
消毒薬CCP入り


6位

浅田飴ガードドロップ グレープ味(24粒)
のどのあれ、痛みに効く!シュガーレスのど飴
消毒薬CCP入り


7位

マービー プロポリスキャンディ(48g)
砂糖不使用・カロリー45%カット


8位

ノーベル 沖縄シークヮーサーのど飴(100g)
沖縄ハーブ「月桃」入りのど飴


9位

ノーベル VC-3000のど飴 マスカット(90g)
ビタミンC入り


10位

キシリクリスタル ミルクミントのど飴(72g)
21種のハーブとペパーミントエキスが配合


11位

ノンシュガースーパーメントールのど飴(80g)


12位

改源 しょうがのど飴(80g)



13位

リコラ エルダーフラワー ハーブキャンディー シュガーフリー(45g)
西洋ニワトコエキス入り


14位

ガム(G・U・M) メディカルドロップ レモン味(4粒*6袋入)



15位

リコラ クランベリー ハーブキャンディー シュガーフリー(45g)




16位

龍角散ののどすっきり飴 カシス&ブルーベリー(75g)
19種類のハーブエキス、龍角散のハーブパウダー配合


17位

ノンシュガーアセロラのど飴(68g)
ビタミンC ローカロリー


18位

ヴィックス メディケイテッド ドロップ シュガーレス グレープフルーツ(20コ入)


19位

香るビタミンのど飴 ローズマンゴー(92g)
ビタミンC3300mg配合


20位

ルル のど飴DX グレープ味(12粒)
6種の生薬

2014年1月28日火曜日

恵方巻き、今年の方角は?(2014)

もうすぐ節分(2月3日)。節分は、季節を分けるという意味で、よく日が立春で、暦的には春ということになる。今年の恵方は東北東。

「恵方巻き」は、節分にその年の縁起のよい方角(恵方)に向かって、丸かぶりで食べると縁起が良いとされる。無言で、時には目をつぶって、願い事を思い浮かべて食べる。ところで、この習慣、そんなに昔からなかったような気がする。歴史を調べてみた。

「恵方巻き」の名称は、1998年(平成10年)にセブン・イレブンが全国発売にあたり、商品名に採用したことによるらしい。それ以前は「丸かぶり寿司」などと呼ばれていて、 関西がもともと由来らしい。全国に広がったのは、コンビニやスーパーの企てと思われる。

「恵方」の意味だが、歳徳神(としとくじん)がいる方向のこと。歳徳神は、陰陽道で、その年の福徳を司る神のこと。恵方に向かって祈ったり食べるのは、この歳徳神に今年の吉をお願いしていることになる。

太巻きには、7種類の具材が使われており、商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので福を巻き込むという意味がある。

山口県の節分料理だが、主役は「クジラ」と「こんにゃく」。クジラは大きなものを食べて幸せを願う意味で、こんにゃくは、一年のアクを流すという意味らしい。











2014年1月27日月曜日

過剰摂取で死亡も カフェインの功罪

2012年、アメリカでエネルギードリンク「モンスターエナジー」(日本でも販売されている)に含まれる多量のカフェインが原因で14歳の少女が死亡した。最近、遺族らが製造会社を相手に訴えを起こした。

モンスターエナジーには、1缶あたり240mgの多量カフェインが含まれている。少女はこれを2本飲んだという。アメリカでは20年以上前から発売されていて、昨年の売上高は90億ドルと、米国のドリンク市場で最も急成長中のドリンク。このうち10代の若者が売上の1/3を占めている。

カフェインの中毒には、急性と慢性がある。急性中毒は、体重が60kgの人が、1時間以内に390mg以上のカフェインを摂取すると、50%の人が急性中毒の症状を起こすという。カフェインの慢性中毒は1日250mg以上の摂取で起こる。薬事法では1回(1錠)あたりに500mg以上のカフェインを含むものを劇薬に指定している。

飲料品のカフェイン量は、
コーヒー 40~80mg
紅茶 20mg
緑茶 20mg、
玉露 120mg、
ウーロン茶 20mg、
コーラ 30mg
レッドブル 80mg
缶コーヒー 70~160mg (ダイドーブレンドコーヒーで159mg)
栄養ドリンク系1瓶 30~80mg(リポビタンDで50mg)

こうやってみると、缶コーヒーはかなり多量のカフェインを含んでいるといえる。上記の急性中毒の目安をみると、1時間に3缶は危険域ということ。慢性中毒にならないためには一日1本にするのがよいことになる。

カフェインの急性中毒が起こると、不整脈や心臓発作などを引き起こし、死に至るケースもある。子供の場合、一日の目安はさらに減るので注意が必要。

慢性中毒は、神経過敏、睡眠障害、顔面紅潮、頻尿、頻脈などの症状が現れることがある。摂取を中断した場合の離脱症状としては頭痛が一般的。
知り合いのイギリス人はデカフェのコーヒーしか飲まない。実は、西欧人はカフェインへの耐性が無いか低い人が多く、このような人はしばしばコーヒー酔いを起こす。「アメリカン」というのは、薄いコーヒーだが、上記の理由で薄いのかも。


ここまでは、カフェインの問題点。

一方、カフェインには、良い点もある!

カフェインが脳には良いという研究論文が、著名な英科学誌に最近掲載された。

研究チームはまず、ボランティアの被験者73人に、植物、かご、サックスなどの多数の物の画像を見せた。その後、被験者を半数に分け、一方のグループには、濃いエスプレッソコーヒー約2杯分に相当する200ミリグラムのカフェインを、もう一方のグループには、プラセボ(偽薬)を与えた。

翌日に両グループにもう一度、一連の画像を見せた。画像には、前日と同じものの他、前日と微妙に異なる画像も含まれていた。研究チームによると、画像の中から「よく似た」画像を特定する正確度は、カフェインを摂取したグループの方がかなり高かった。適度なカフェインを摂取すると、記憶力が高まることが分かった。

(参考:AFP)




2014年1月26日日曜日

冷凍食品、農薬混入の顛末

2013年10月、11月に製造された、冷凍ピザやコロッケなど7種類の商品9個から、殺虫剤などとして使われる農薬マラチオンが検出され、健康被害であると疑われる人は北海道、静岡県、滋賀県などで2,843人にのぼった。

問題になった冷凍食品は、すべて食品会社「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」の群馬県大泉町の工場で製造された。事件発覚後、回収対象商品640万パックのうち、1月21日の時点で85.9% が回収された。

当時、冷凍食品から検出された農薬マラチオンは、工場で使っておらず、原材料に混入した可能性も低いことから、何者かが製造から包装までの工程で、意図的に混入した可能性が考えられた。

1月25日、群馬県警は工場契約社員の阿部利樹容疑者(49)を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。阿部容疑者は取り調べに対し「覚えていない」と話しているという。

逮捕の決め手になったのは、農薬が投入された時間帯が冷凍食品に印字されていたこと、その時間と本人が冷凍食品にアクセスできた時間と一致していたこと、本人自身がマラチオンを所持していたことなど。

同じような事件だが、2007年、中国製の冷凍餃子に農薬が混入していて、食べた10人の人が中毒症状を訴えた事件があった。今年、1月20日に、中国の裁判所は、工場で農薬を混入させた呂月庭被告(39)に無期懲役の実刑判決を言い渡した。

以前の第一報の詳細記事はココ




今人気のスポット:関門突破で縁起かつぎ

あまり知られていないが、本州(下関)と九州(門司)をつなぐ、関門海峡には車の通る車道トンネル以外に「人専用の海底トンネル」がある。本州⇔九州の海峡を歩いて渡れるのです、しかも海底を! この関門人道トンネルが今人気のスポットになっている。

関門トンネルは、海峡の海の下を通っていて、上下二重構造になっている。上が車道、下が人道。人道入口には、エレベーターがあり、下関側は地下約55m、門司側は地下約60m降りる。実際の人道は780mもあるので歩きがいがある。ウオーキングしている人、ジョギングしている人がいつもいる。

通行料は無料。ただし、軽車両(自転車・原付)は20円の通行料が必要で、どちらも押して歩くことになる。トンネルの中央に山口県と福岡県の県境がある。観光の人は皆、県境をまたいで記念写真を撮っている。

今回、人気が出てきたのは、関門トンネルの人道を踏破した記念に「関門TOPPA!記念証」がもらえるようになったから。「難関を突破」という縁起かつぎで、受験生、恋人などに人気が出始めた。

世界的にも珍しい歩行者用海底トンネル、踏破して「記念証」をぜひもらいに行きましょう。記念証は4種類、「恋人の聖地バージョン」「勝利の神社バージョン」「恋愛成就手形バージョン」「合格手形バージョン」がある。




以下に、「記念証」をもらう方法を載せました。(参考HP

2014年1月25日土曜日

インフルエンザ患者急増 注意報

インフルエンザ患者が急増している。山口県は22日に、広島県は23日に注意報を発令した。国立感染症研究所によると、全国約5千の定点医療機関から1週間のインフルエンザの患者数は、1医療機関当たり11.78人になったと発表した。


この1週間に医療機関を受診した患者は約66万人と推定され、前週の約34万人からほぼ倍増した。直近の5週間で検出されたウイルスは、平成21年に新型として流行したA型H1N1型が最も多くなっている。

都道府県別では、沖縄(36.74人)、宮崎(19.58人)、岐阜(19.13人)、大分(17.57人)、福岡(16.31人)の順となり、主に西日本で患者が多くなっている。

冬休みが終わり、保育所や幼稚園、学校への影響も拡大。休校や学年、学級閉鎖をした施設は小学校を中心に、1週間で698施設に上った。

インフルエンザ患者の入院報告数は515例であり、年齢別では0歳(51例)、1~9歳(162例)、80歳以上(92例)が多かった。

人ごみに行かないこと、行った場合、マスクの着用、アルコールや石けんによる手洗い、うがいの励行をすることで、ほぼ予防できる。

下の図は、各県の注意報、警報のマップ。(詳細はココ



2014年1月24日金曜日

「合格リンゴ」が今人気

この時期売れているものの1つが「合格りんご」。合格と書いた文字の日よけシールを貼っておいて、そこだけ赤くならないようにしておくことで、合格の文字が浮き上がらせている。

それにしても、なぜりんごなのか?「落ちないでしっかり大きくなった」りんご、だからだそうだ。

平成3年9月28日、台風19号が青森県を襲った。この台風は、前日、日本列島全体に甚大な被害をもたらしていた。九州では、山林で大規模な倒木が発生し、全九州の内およそ36%に当たる約210万戸で停電になった。

山口市も道路の電信柱がお辞儀するように倒れ、1週間以上の停電が続いた。広島県の厳島神社の能舞台が倒壊したり、檜皮葺の屋根が吹き飛んた。

その後、台風は一旦日本海を北上、青森県のリンゴ畑では、収穫前のリンゴが木からほとんど落ち、リンゴの倒木の被害に見舞われた。この台風19号は、「リンゴ台風」とも呼ばれている。

その風速53.9mの強風に耐えたりんごがあった。『落ちないリンゴ』として、受験生の合格祈願の縁起物にというアイデアが全国的に評判になり、りんご復興につながっていった。

青森には、落ちないりんごという会社もある。

2014年1月23日木曜日

脂肪を抑える「希少糖」に予約殺到

脂肪蓄積を抑える甘味料「希少糖」が、商品名「レアシュガースウィート」として新発売になって、生産が追いつかず予約が殺到している。

「希少糖」は、甘さは砂糖の約7割あり、甘味料の代わりに使える上、体脂肪を減らしてくれるという画期的な効果があるという。香川大の研究が大量生産に道を開き、香川県が生産を全面支援している。

砂糖は、単糖のグルコースとフルクトースからなる二糖であるが、グルコースもフルクトースも生物が最も多く利用している糖である。一方、希少糖というのは、限られた生物にしか存在していない糖。それらの生物から大量精製するのは大変だった。

ところが、香川大の研究者らにより、フルクトースから希少糖のプシコースに変換する酵素を持つ微生物が大学の農場から見つかり、大量生産することができるようになった。さらに、プシコースができたことで、他の希少糖の生産の可能性もでてきている。

希少糖は、それを持たないヒトを含む生物では利用できないので、摂取しても分解できずカロリーにならない。希少糖としては、キシリトールも同じだが、生産量、副作用、コストなどの点からもプシコースは有利という。

さらに、ラットによる動物実験で「食後の血糖値上昇を緩やかにする」、「内臓脂肪の蓄積を抑える」、「動脈硬化になりにくい」といった研究結果が報告されている。

今後、飲料水などに含まれて登場するのは時間の問題だろう。

プシコースは、植物のズイナが持っている。プシコースは、植物に対しては多くの種類で生育を阻害させる働きがあり、ズイナはこれを利用してプシコースを含んだ葉を土壌に落とすことで、自らのテリトリーを守っている。


2014年1月22日水曜日

冬のバチバチ、静電気を除去したい 対策!

冬になって乾燥してきて、車や部屋のドアのノブに触る時に、バチッとくることが増えてきている。パソコンを触るときにもバチッときたりして、これでパソコンが動かなくなったらどうしようかと、ヒヤヒヤ。静電気を除く対策、方法を調べてみた。

















まず、静電気が起こる理由だが、冬場で乾燥した条件で、衣服がこすれて静電気がたまり、それが、ドアノブを触ったときに一気に放電されるため。

ここでは、静電気を生じないようにする対策と、たまってしまった静電気をバチッとさせない対策について整理した。

静電気を生じないようにする対策
(1)部屋の湿度を上げる(加湿する)
       
湿度が高いと衣服に静電気がたまることなく、空気中の水分子に放電される。これだけで「バチッ」から解放される。

(2)静電気をためない

重ね着している衣類の繊維間での摩擦で静電気がたまる。衣類の素材の組み合わせによっては、静電気が発生しやすくなる。ウールとフリースを重ね着すると、静電気が発生しやすい。

衣類の素材の組み合わせについて



上の表で、離れている素材を重ね着すると高い電圧の静電気が発生する。表で離れた位置にあるウールのセーターとアクリルのフリースを着重ねると、静電気がたまることになる。ただし、化繊は天然繊維に比べ保水量が少ない為、近い距離の素材でも、他の素材に比べ静電気が起こりやすいこともある。衣服間で静電気が出やすいかどうかは、真っ暗にした乾燥した部屋で、2つをこすってパチパチするかどうかでも確かめられる。

静電気をバチッとさせない対策
たまってしまった静電気はどうすればよいのか?ドアノブを触るのが怖くなって、指先だけ持っていくとバチッと音がなって痛いめにあう。たまった静電気が指を通ってドアノブに一気に流れていくからである。

(1)静電気を床からアースで逃がす。

静電気を床から常に逃がすことができればよい。石油タンクローリー車の後ろに道路に接するようにチェーンやアースケーブルがついているのも同じ目的。ゴム底の靴は、絶縁させるので、部屋内ではスリッパなどをやめて、綿の靴下にする。

(2)バチッとくる前に、他のものを触って静電気を逃がす。

ドアの前で、ドアノブを触る前に、ぬれたタオルを触る。また、ドアの横のコンクリートや壁を触っても効果あり。

(3)静電気除去のグッズの使用

各種ブレスレッド、ネックレス、キーホルダータイプが販売されている。いくつか試したが、今のところ、軽減することはあるが十分効果を感じられるものはなかった。

引火しやすいガスや電子精密機器などを扱う仕事では、静電気除去は必須。これらの分野では、本格的な静電気除去装置もあるが、家庭やオフィスには持ち込めないので、上の方法の組み合わせで、静電気から逃れるしかない。

2014年1月21日火曜日

猛威拡大ノロウイルス まちがった常識

浜松市で、一度に1000人以上の児童がノロウイルスに集団感染し、15校が学校閉鎖したニュースで、保健所による調査から、今までの感染の常識を改めないといけないことがわかった。

ノロウイルスは学校給食のパンに付着していたことが原因だったと判明した。製造していた同市東区の菓子製造業「宝福」工場で、パンを直接手で触って検査していた従業員4名からノロウイルスが検出された。工場の衛生管理が問題であった。

今回のニュースで今までの感染の常識を改めないといけないことが2つある。

(1)今までの食中毒の常識からすると、食肉や貝類からの感染はあっても、パンについたウイルスから感染することはないと思われていた。

(2)感染しているが発熱、下痢など発症しない人がいるということ。このような健康保菌者は、自覚がないまま感染源になる。同じ部署の従業員4名は感染していたにもかかわらず、発症していなかった。

今回の事件は、結局、工場の衛生管理が問題。十分な手洗いで除菌する、食品を触るときには、手袋をはめるということが徹底されていれば防げたはず。

通常の細菌による食中毒、例えば腸管出血性大腸菌(O-157)などは、温度が高い方が菌の繁殖が盛んになるので、夏場に発生しやすいが、ノロウイルスは、インフルエンザと同じで空気が乾燥すると飛散しやすいため、冬場に発生しやすい。

ノロウイルスの感染を防ぐ方法については、以前の記事を参照ください。



ノロ


2014年1月20日月曜日

今年のスギ・ヒノキ花粉予測!

もう、花粉が飛びはじめていますね。日本気象協会は、全国・都道府県別の2014年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第3報)を発表。

(1)飛散開始時期
2014年春のスギ花粉の飛散開始は、九州や東海地方は2月上旬、四国、中国、近畿や関東地方は2月中旬の見込みで。北陸や東北の日本海側は例年より遅い。

寒い日が続いて急に気温の高くなる日があると、予測よりも早く飛び始めることがある。一般的に花粉が飛びやすいのは「気温が高く、風が強く、湿度が低い」という気象条件のとき。

2014年春のスギ花粉飛散開始予測 前線図

(2)飛散数予測
2014年春のスギ及びヒノキ花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数は、九州から近畿地方のほとんどの地域と北海道は例年並みかやや多く、東海から東北地方は例年より少ない見込み。

花粉の飛散数は前年の夏の気象条件が大きく影響し、一般に気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数は多くなる。昨年は多かった年なので、今年は少なめの傾向。


2014年春の花粉飛散数予測 (例年比)
2014年春の花粉飛散数予測 (前年比)

2014年1月19日日曜日

給食パンに付着、ノロウイルスに集団感染

浜松市の小学校で、多数の児童が集団感染したノロウイルスは17日、学校給食のパンが原因だったと判明した。製造していた同市東区の菓子製造業「宝福」工場のトイレドアノブからウイルスを検出しており、従業員の健康管理や衛生状態が今後の調査の焦点となる。

集団欠席が出ている小学校は17校で、欠席児童数は、1060人。15校が学校閉鎖となり、2校が学級閉鎖となっている。

保健所によると、小学校は給食を校内で調理していたが、パンと牛乳は校外から仕入れていた。そのため、当初からパンと牛乳の製造業者が疑われた。しかし、牛乳は加熱殺菌され、1人分ずつパック詰めされていたことから原因食品から除外。保健所は、14日の食パンや、ミカン果汁を練り込んだパンが食中毒の原因とみて詳しく調査した。

製造されたパンは一つ一つ包装されるのではなく、複数個が大きな袋にまとめられて配達されており、衛生管理が不十分だったことが分かった。工場のトイレドアノブから感染者と同種のウイルスを検出しており、ウイルスが付着した一つのパンから、他のパンに一気に汚染が広がった可能性もある。

パンを製造していた「宝福」は18日、今月13日以降に製造された一般用の食パンや菓子パンなどの自主回収を始めた。144種8477点に上り、商品は愛知、岡山、静岡、山梨の4県のスーパーなどに出荷されているという。製造者名として包装に親会社の「ヤタロー」と記されている。4県以外の出荷状況は確認中。

保健所は18日、職員を派遣し、改めて衛生管理や清掃状況などが徹底されていたか確認した。保健所や同社によると、給食パンが製造された13日夜は23人の従業員が働いていた。このうち検査の終わった9人の便からノロウイルスは検出されていないという。検出場所は当初、工場の女子トイレの「ドアノブ」としていたが、18日に「スリッパ」と訂正した。

ノロウイルスの対策については、以前の記事を参照ください



 

2014年1月18日土曜日

”ゆとり”最後のセンター試験

”ゆとり”教育を受けた最後の高校生が、18日と19日の2日の大学入試センター試験を受ける。全国でおよそ56万人の受験生が試験に臨む。18日は社会、国語、英語、19日は理科と数学。

今年の大学入試センター試験は、全国の693の会場で行われ、去年よりおよそ1万2700人少ない56万672人が受験する予定。試験結果を利用する大学は、すべての国公立大学と私立大学の9割を含む843校で、これまでで最も多くなっている。

学部選びでは、就職に有利といわれる理系人気が続き、学校選びでは地元志向が根強い。

今年が”ゆとり”教育最後の受験になるので、もし受験に失敗して浪人になると、内容が濃くなった教科書を新たに勉強しなければならず、受験生にとってはできるだけ今年に入りたいところ。

それでなくとも、受験生は入試改革でしばらく大変となる。政府の教育再生実行会議の答申によると、大学入試センター試験を廃止し、新たに「達成度テスト(仮称)」を創設することになっている。5年先をめどに導入される見通し。


2014年1月17日金曜日

肥満防ぐタマゴ、花粉症対策タマゴ

食べるだけで肥満を防ぐ特殊なタマゴの開発に、岐阜大学の長岡利教授(食品機能学)と岐阜市の企業イーダブルニュートリション・ジャパンが取り組んでいる。脂質の吸収を抑える抗体をニワトリに作らせる方法で、このほどマウスで効果を確かめた。

ヒトや動物は食べた脂質を「リパーゼ」と呼ばれる酵素で分解して、腸から吸収している。脂質をとりすぎて肥満になるのを防ぐには、リパーゼの働きを抑える方法が一つの手段。海外では、リパーゼ阻害薬も普及しているが、肝炎などの副作用があった。

長岡教授らはリパーゼにだけ結合して働きを邪魔するたんぱく質(抗体)を、ニワトリを使って作ることに成功した。まず、ニワトリにブタのリパーゼを注入してリパーゼ抗体を作らせる。その後、親鳥の抗体が濃縮したタマゴの黄身を精製し、得られた成分を健康食品として利用する。この成分をエサに混ぜたマウスと、混ぜないマウス各8匹を35日間飼育したところ、混ぜた方が体脂肪率が平均1・6%低かった。また、この成分が脂質の分解をどれくらい妨げるかを調べたところ、茶カテキンの15倍、リパーゼ阻害薬の2倍、効果が強かった。

イーダブル社は、健康商品としての製品化も視野に、今後はヒトでの効果を確かめていくという。(参考:朝日新聞)

同じような話は、花粉症対策で、ダチョウの卵を使う話がある。ダチョウも涙目になって花粉症にかかるが、体で作られる花粉に対する抗体は卵に濃縮される。卵からこの抗体を精製し、マスクにしみ込ませて利用するというアイデアだ。


2014年1月16日木曜日

喉のイガイガを防ぐ食べ物

乾燥する冬場、喉がイガイガしてきて、そのうち痛くなって風邪の予感がし、そして本格的に風邪になるというのが1年に一度は起こる。なんとか、この最初の喉のイガイガを防ぐことができれば、風邪にならなくとも済む。喉を潤す食べ物を調べてみた。
  1. はちみつ 喉の炎症を抑える効果がある。 
  2. 大根 ビタミンCを多く含む大根には消炎作用があり、喉の腫れを和らげてくれるそうです。 
  3. はちみつ大根:1と2の合わせ技、大根を1cm程度の角切りにして、大根にまんべんなく行き渡るくらいのはちみつをかけて密封容器に入れ、冷蔵庫で3時間ほど置いたものを飲む。
  4. はちみつショウガ ショウガは体を温めてくれるので、はちみつとの合わせ技が効果的 。
  5. レンコン:レンコンに含まれるネバネバ成分『ムチン』には、粘膜を保護する働きがある。ビタミンCも多く含む。
  6. ネギ:昔から「風邪の時はネギを喉に巻くと良い」というが、これはネギオールという成分が炎症を抑えるから。焼いたネギを縦に切り、喉に直接当ててタオルなどで巻くと、揮発性の成分が皮膚や鼻から吸収され、炎症を抑えるという。食べても効果がある。
  7. ナシ:漢方では喉と肺を潤すと言われている。梨のエキスは咳や痰を鎮める効果がある。この時期は手に入らないが、梨ジュースで。
  8. クレソン:βカロチンを抱負に含み、抗菌効果とのどの筋肉を弛緩させる働きがあり、喉や肺などの炎症を抑え、呼吸器系統を守る。粘膜や肌の健康保持にもよく、大根と同じ辛味成分がある。
  9. パイナップル:パイナップルに多く含まれるビタミンCが気管支炎を和らげてくれたり、タンパク分解酵素が痰を切るのに効果を発揮する。
  10. 春菊:食べる風邪薬と言われるほどβカロチン、ビタミンCが豊富。癖がある香りの成分であるαビネン、ベンツアルデイドは胃腸の働きをよくして、痰(たん)を止め、咳を鎮める効果がある。
  11. 黒豆:黒豆の煮汁は昔から喉にいいとされている。
  12. アセロラ:果物の中でもビタミンCを多く含んでいる食材。アセロラ入りの製品はいろいろあるので便利。
  13. ユズ:柑橘系では柚子も喉に良い食材として有名。ゆずジュースやゆず茶など絞り汁を飲む。また、お風呂に柚子を浮かべて風邪の予防に。 
  14. キンカン:喉を酷使している職業の人にはおなじみの果実。キンカンのシロップ漬け。
  15. カリン:キンカンと並んで喉に良い柑橘類の花梨(カリン)。カリン茶やジャムなど。 
  16. シソ:風邪や気管支炎、ぜんそくの漢方薬に含まれている。 
これらの食べ物に加え、

喉の乾燥が問題なので、マスクをして乾燥を防ぐのがよい。寝るときもマスクをしておくと、喉が乾燥しない。また、のどを含めた首にスカーフかネックウオーマーをして喉を外から冷えないようにするのも効果的。首は外気の影響を最も感じやすい場所。極寒でもホッカイロを首に巻けば寒さを感じない。

風邪を引かないための、もっとも大切な心がけは、人の多い所に行ったらよくうがいすること。うがいは同時にのどに潤いを与えることができる。加えて手を石けんで洗うこと。細菌やウイルスは、人からもしくは人が触ったものからもらうことになるから。

今年こそ、風邪なしで過ごせればよいのですが。。





2014年1月15日水曜日

韓国で「三日熱マラリア」流行、日本にも?

三日熱マラリアが、韓国で流行している。北朝鮮から飛んできた蚊によってもたらされた可能性があるとの調査結果を、国立国際医療研究センター研究所の狩野繁之熱帯医学・マラリア研究部長らの研究グループがまとめた。日本にも広がる可能性があり、警戒が必要としている。

三日熱マラリアは、蚊(ハマダラカ)を媒介にして、原虫が原因で発症を引き起こす。他のマラリアに比べ軽症だが、体の弱っている人が感染すると死亡する場合もある。治療薬はあるが、ワクチンはない。

マラリアを発症すると、40度近くの激しい高熱に襲われるが、比較的短時間で熱は下がる。しかし、三日熱マラリアの場合48時間おきに、四日熱マラリアの場合72時間おきに、繰り返し激しい高熱に襲われることになる(これが三日熱、四日熱と呼ばれるゆえんである)。

この周期性は原虫が赤血球内で発育する時間が関係しており、三日熱マラリアの場合、48時間ごとに原虫が赤血球から血中に出るときに赤血球を破壊するため、それと同時に発熱が起こる。そしてまた、原虫は新たな赤血球に入る。これが集団で同調しておこるので、周期が生まれる。熱帯熱マラリアでは、赤血球内での発育の同調性が良くないために周期性がない。一旦熱が下がることから油断しやすいが、すぐに治療を始めないとどんどん重篤な状態に陥ってしまう。

三日熱マラリアは熱帯地域から温帯地域にかけて発生する。日本では1959年に、韓国では70年代後半に感染を抑えることに成功した。ところが、韓国では93年に再び感染が確認され、感染者は2000年に4千人を突破、年ごとに3~4倍ずつ増加しているという。


2014年1月14日火曜日

防府天満宮で弓始式(ゆみはじめしき)

13日成人の日に、山口県防府天満宮では、弓始式(ゆみはじめしき)が行なわれた。

菅原道真が射的の達人だったことに因み、境内の邪気をはらう行事として古くから行われている。10年ほど前からは未来を担う若者たちを激励しようと新成人が矢を放っている。この日は、防府市弓道連盟に所属する新成人10人が、男性は着物姿、女性は振袖姿で古式にのっとり、12メートル先の「邪」と書かれた的に向かい2本ずつ矢を放った。

***菅原道真が文武両道というのは、初めて知った。もっとも興味をもったのは、的の文字が「邪」(下の写真)というところ。これだと的を外すと困るのではないかしら。***

同じ日、下関市長府宮の内町の忌宮(いみのみや)神社では、弓を射て無病息災や五穀豊穣を祈願する奉射祭(ぶしゃさい)が行なわれた。神事の後は弓道大会も開かれ、試合を前に新成 人の出場者ら4人による奉射もあった。

忌宮神社の神事は、約1800年前に攻め込んできた新羅の将軍を仲哀天皇 が射倒した故事に由来。将軍の首を埋めて石で覆ったとされる鬼 石の前に置かれた直径約1.8メートルの的に向かって、礒部宮司がさかきの木で作った弓をひいた。




















(参考:読売新聞)

2014年1月13日月曜日

海外産のはちみつにご用心:マッドハニー病

東京都内に住む60歳代の女性が、東南アジアで購入した蜂蜜をお湯に溶かして飲んで30分後、呼吸困難や視覚異常などの状態に陥り、数時間後には歩けなくなったため、救急車を呼んだ。

原因は、蜂蜜に中毒物質グラヤノトキシンが入っていたため。この毒は、ツツジの仲間が持っており、蜂によって集められて蜂蜜のなかに混入したと思われる。野生の蜂蜜を食べる習慣があるトルコの黒海沿岸部での発生例が多く「マッドハニー病」と呼ばれている。

グラヤノトキシンは、細胞膜上のNaイオンチャネルに結合して興奮を継続させ、カルシウムイオンを細胞内に流入させるため、骨格筋や心筋の収縮を強めたり、神経麻痺を起こす作用がある。ティースプーン数杯で血圧低下や心拍以上等の異常がでてくるという。ただし、通常この毒が致死になることはない。

日本製の蜂蜜は成分も検査をし管理も徹底されていることから問題ないが、いろいろな花の成分が混ざっている野生のハチミツや百花蜜は多量にとらないないようにしたほうが安全。また、海外産の蜂蜜は成分が検査されていないものが多く、そのまま日本に流通しているので、注意が必要。



2014年1月12日日曜日

イヌは東西ではなく、南か北を向いて用を足す!

“大”をもよおしたイヌが、ぐるぐる回って位置確認をする姿を見かけたことはないだろうか? チェコとドイツの研究者が、この行動の意味を明らかにしたかもしれない。イヌが用を足す際、大抵の場合東西ではなく、南か北の方角を向いて用を足しているということが明らかになった。

37種類、70匹の犬を使って、7,475回のイヌの行動の詳細を2年間記録した。研究者らは、イヌのもよおしの時間帯を地球の地磁気活動と照らし合わせた。地球の磁場が穏やかなとき、犬は南北の軸に沿って用を足す。そして東西の軸はなるべく避けていることが明らかになった。磁場が不安定な状態だと、この行動は見られなかったそうだ。また、オスメスで、差はなかった。

生物は、自分のまわりの磁場の方向や強さを知覚する能力がある。走磁性細菌は細胞内に微小な磁石を持っていて、外から磁石を近づけると集まってくる。「磁覚」は、他にも軟体動物、昆虫、鶏や伝書鳩などが持っていることが分かっており、地磁気を感じて南北などの方位を認識している。哺乳類の中では齧歯動物、コウモリ、キツネ、牛や鹿などに備わっているとされている。

しかし、なぜ犬が南北の磁場に沿って用を足したがるのかは不明。特定の方角でしたほうが「し心地が良い」のだろうか。ワンちゃんをペットに飼っているなら、南北にしやすいようにトイレを考えてあげるとよいかも。 もしかしたら、我々もイヌに従ってみると気持ちが分かるかもしれない。

参考HP



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