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2015年4月16日木曜日

サラダ油が危険  がんや認知症の原因に

よく動物油より、魚や植物油をとるのが体に良いと聞いたことがあると思う。サラダ油はもちろん植物油なので、体によいかというと、決してそのようなことはなく、がんや認知症の原因にもなるとの最新結果が出た。

サラダ油は、菜種、綿実、大豆、ごま、紅花、ひまわり、とうもろこし、米、そして落花生のいずれかで作られた植物油のこと。日本独自のもので、日本農林規格(JAS)により定められている。

サラダ油には不飽和脂肪酸のリノール酸が含まれている。リノール酸は人の体内では作れない必須脂肪酸の1つで、食事で摂取する必要がある。そのため、体によいということ「だった」。

ところが、リノール酸は必要にも関わらず、摂り過ぎも健康に悪い影響をおよぼす。

大人の場合、リノール酸の適正な摂取量は全カロリーの2%(4-5g/日)とされるが、日本人の平均摂取量は13-15g/日と過剰。サラダ油の40-90%がリノール酸なので、どうしても摂りすぎてしまう。

リノール酸は、もともとコレステロールを低下させたり、血圧を低下させる作用があるということで、サラダ油のパッケージに「リノール酸入り」と書いて、健康食品のように宣伝している

ところが、リノール酸の摂り過ぎは生活習慣病を引き起こす。悪玉コレステロールの上昇だけでなく、アレルギー疾患の原因にもなる。

さらに最近の報告で、リノール酸を185度30分加熱すると、4-HNEという有害物質ができ、神経細胞を死なせて脳を委縮させる。その結果、もの忘れや認知症、うつ病を引き起こす可能性があるという。

そうはいっても、食用に油は避けられない。リノール酸を減らすだけなら、リノール酸含量10%しか含まないオリーブオイルがよい。一方、グレープシード油で73%、コーン油で55%、大豆油も55%が含まれる。

ただ、油の成分には他にも体に必要なもの、減らした方がよいものがあり、単純ではない。

サラダ油