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2015年5月30日土曜日

豚の生肉・生レバーはアブない 6月中旬から禁止に 

2011年「焼肉酒家えびす」で和牛ユッケを食べた客たちが、腸管性出血性大腸菌O-157とO-111に感染し、集団食中毒事故が発生し5人が死亡した事件は、記憶にあるかと思う。

この事件の後、飲食店での牛レバーの生食の提供が禁止された。牛レバーのグルメファンたちは、豚のレバーに走ることになった。実は、昔から豚の内蔵はアブないと言われてきている。

寄生虫(トキソプラズマ、条虫等)やウイルス(E型肝炎ウイルス)、細菌(サルモネラ属菌、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ等)などがいる可能性が高く、食中毒にかかることも多い。

特に肝臓は、血液が多く含まれ栄養豊富なため、寄生虫も多い。肝炎ウイルスは、食べてすぐはだいじょうぶだが、2ヶ月後とかに発病する可能性もある。特に妊婦は危険で、重症化することがある。

今回、厚生労働省は、豚の生肉や生レバーの飲食店での提供は危険と考え、禁止することを決めた。食品衛生法の基準を改正し、6月中旬から実施する。

さて、グルメファンは生レバーを求めて、次にまだ禁止になっていない鶏、羊、馬に向かうのだろうか。

ただ、生肉を食べる習慣も日本食という食文化のうちなので、むしろ衛生管理して危険でない牛や豚肉を供給できるようにするのも大事かと思う。

豚レバー