大きなキャベツ1玉を買っても、どうしても長く冷蔵庫に残ってしまう。袋に入ったカット野菜は、みずみずしく美味しそうに見えるが、考えてみると、野菜はカットするとその断面が変色するはず。
カット野菜は、断面で起こる変色や細菌の繁殖をふせぐため、次亜塩素酸ナトリウムの入った液に浸けられる。次亜塩素酸ナトリウムは、水道水やプールの水を消毒するための「塩素」だが、カット野菜に使用する濃度は水道水の数100倍と濃い。その後洗っているというが、実際には塩素の臭いがするので、残留している。
そのため、そのまま食べる場合は、必ずカット野菜は水洗いした方がよい。加熱処理しても除ける。次亜塩素酸ナトリウムは、60℃以上の加熱によって最終的に塩に変わるので、加熱処理は有効。
カット野菜には、他にもpH調整剤が多量に添加されている。pH調整剤は、食品のpHを弱酸性(6.0~6.5)になるよう調整することで、細菌の増殖を抑える。クエン酸、フマル酸、重合リン酸塩など複数の成分が配合されている。
食品の細菌の増殖を抑えるのはよいが、体に入ったあと腸内細菌も同じように増殖が抑えられてはたまらない。
また、リン酸塩はカルシウムや亜鉛といった体に必須の元素が腸管から血液中に吸収されるのを阻害する。
サンドイッチなどコンビニの食品の多くに、pH調整剤が入っているので、成分表をぜひしっかり見てほしい。