秋の味覚サンマが大変なことになっている。漁師からは「もうサンマの時代は終わった」などの声が出ているという。今まで無尽蔵と言われたサンマの収穫が激減しているためだ。
サンマは冬が近づいてきて海水温が下がってくると、北から南下してきて北海道から東北近海で漁場を形成する。しかし、ここ何年も温暖化のため海水温が上がらないためサンマが日本近海に南下してこない。
南下をする前のサンマを漁りに遠洋まで出れば、収穫できるかもしれないが、冷凍サンマにするしかなく、秋の味覚にならない。
ここでさらに問題なのは、サンマのうまさに気づいた中国、台湾人だ。彼らが国からはるか離れた日本海北洋にまで巨大船でやってきて遠洋でサンマの一網打尽式の大量収穫をしていく。そしてサンマはすべて冷凍される。
この結果、日本の小さな船を使った近海でのサンマ漁は、年々細っていて、今年は今までで最低の状態。値段も高騰しているが、やっぱり食べないわけにはいかないし。
各国の間で水産資源を漁獲管理するルールを作ってしっかり運用していくしかないだろう。1つ間違うと、クロマグロのように絶滅危惧種に指定されて捕獲できなくなる
かも。