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2016年2月8日月曜日

ご存知でした?「てっさ」「てっちり」の由来

フグの美味しさは格別。県外の友人に山口県民はフグをいつも食べているようにしばしば言われるが、まったくそんなことはない。ところで、フグの「てっさ」「てっちり」とかいうが、その言葉が語源が言葉からでは見えない。その語源は何かしら。

実は、「てっさ」は、フグのさしみのこと。薄切りにして大皿に同心円状に並べるのはご存知のとおり。一方、「てっちり」は、フグしゃぶのこと。

「てっさ」「てっちり」の「てつ」というのは、「鉄」のこと。ふぐには猛毒があり「当たると死ぬ」という意味から、ふぐを「鉄砲」と呼び、略称として「鉄」とも呼ばれたことから。

これで、「てっさ」は、フグの刺身ということが分かった。では、「てっちり」の「ちり」というのは何かしら?

説がいくつかあるが、「ちり」は刺身を生ものが食べられない外国人が鍋にチリチリ(お湯の中にいれると縮んでいく様から)と湯に通して食べたことから。

「フグちり」以外にも、鯛ちり、鱈ちりというのがあるが、お肉は「しゃぶしゃぶ」と別にいうので、一般に魚のしぶしゃぶのことが「ちり」らしい。普通ポン酢などで食べる。

ところで、ふぐは漢字で「河豚」と書くのはどうしてか? 中国由来で、揚子江の淡水と海水の混じった河で豚の様に膨らんだ魚の姿が漢字の由来らしい。

最後に、2月9日がフグの日です。


てっさ