いつどこで聞いたか覚えていないが、「一番風呂」は体によくないというのを聞いたことがある。調べてみると、昔から「さら湯は身の毒」というそうだ。「更湯(さらゆ)」「新湯(あらゆ)」というのは、
誰も入っていない新しいお湯のこと。
なんとなく、入浴剤の会社の陰謀ではないかと疑いつつ、調べてみた。
バスクリンの会社のHPには、さら湯とバスクリン入りでの比較実験の結果がいろいろ載っている(ココ)。
さら湯と入浴剤入りのお風呂で、体温の変化をサーモグラフィでモニターすると、入浴剤入りのお風呂は入浴後、体温は冷めにくく長く持続される。
入浴剤には、水道水に含まれる「塩素」を除くような成分も含まれている。さら湯では「塩素」が多く含まれているので、アトピーの人や、ひどい乾燥肌の人はピリピリ感じることになる。
体を洗ったりお湯に浸かるだけでも、肌の表面にある「皮脂」が流れ去る。その結果、水分が逃げやすくなり肌が乾燥しやすい。スキンケア入浴剤の保湿は入浴後の乾燥をより抑えることができる。
さて、さら湯の一番風呂のどこがいけないかに話を戻しましょう。
上の話のように、一番風呂では塩素がまだ抜けていないので肌にはよくない。もっと問題なのは、誰も入っていない浴室は温まっていないこと。湯船と浴室との温度差が大きいくヒートショックで血圧の変化が大きくなり、脳梗塞などの危険も高い。それでなくとも、体に負担がかかる。
というわけで、お年寄りはともかく後にしてもらった方がよい。それでも誰かは、一番風呂に入らないといけないので、どうすればよいか?
お風呂にお湯をはったら、フタをあけておく。これで、塩素は飛びやすいし、浴室を温めることが出来る。
脱塩素剤入りの入浴剤は使ってもよいが、肌に合わない人は、脱塩素剤として、ビタミンC(アスコルビン酸)をスプーン1/4程度の量を入れるだけでもよい。保存剤の入っていないレモン果汁だけの「ポッカレモン」でもよい。レモンの香りもあっておススメ。
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