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2016年2月22日月曜日

ホントは「痛み」はガマンしてはいけない

ガマンが大事という日本人の美徳は、「痛み」に関しては忘れた方がよい。現在は痛みがあれば、ともかく鎮痛剤(痛み止め)を早めに飲んだ方がよいとされている。

痛みは体に問題があって、それを体が訴えている警報でもある。それだけでなく、最近は、痛みをガマンして継続させると、痛みが記憶されさらに増幅されるので、ともかく早く解放するのがよいとされる。

痛み(疼痛)は、心の痛みを除けば、①「炎症・刺激による痛み(侵害受容性疼痛)」と②「神経の痛み(神経障害性疼痛)」に分けることができる。

①は、損傷を受けた部分に炎症がおこり、それが原因で発生する痛みのこと。ケガや血管拡張による頭痛、肩関節周囲炎や腱・腱鞘炎、関節リウマチなどが該当する。

②の『神経障害性疼痛』は、見た目には傷や炎症はすでにないが、神経が傷つくことによって起こる痛みのこと。帯状疱疹後神経痛や、糖尿病性神経障害に伴う痛み・しびれ、坐骨神経痛、三叉神経痛、脳卒中後疼痛や脊髄損傷後疼痛など。

①と②の両方による痛みもあり、慢性の首、肩、腕、腰痛や頸肩腕症候群、手根管症候群、がん性疼痛など。

神経の痛みの場合、炎症がおさまっても痛みが継続する。触るとビリビリするような痛み、天候で左右される痛みも神経の痛みの特徴。

炎症がおさまっても痛みが続き、通常の鎮痛剤が効かない場合は、すぐに病院に行った方がよい。放っておくと、痛みを普通より強く感じたり、他の場所が痛くなったり、また痛みが慢性化することがある

近頃は、ペインクリニックといって、痛み専門の医院もある。神経の過剰な興奮で痛みが発生している場合、神経細胞の電位依存性カルシウムチャネルの阻害剤で神経の興奮を和らげる薬などがある。

神経細胞2