先日、「糖質制限ダイエット」はもう終わりかと書いたが、次は「グルテンフリーダイエット」が流行り始めている。
グルテンは、ご存知のように小麦に含まれるタンパク質。小麦を水と混ぜて練っていくと、粘りがでてくるのはグルテンのため。最終的には、うどんのタネのように腰がでる。
このグルテンは、アレルギーを起こしやすい。いわゆる「小麦アレルギー」のこと。6年前にあった「茶のしずく石鹸」事件を覚えているだろうか?
美肌効果があるということで、がんばってこの石けんを使った結果、皮脂が完全にとれて、皮膚の内部、さらに皮下の毛細血管にまでグルテンが入りこんで、小麦アレルギーになる被害が続出した。
小麦アレルギーは本当につらい。小麦でできた、パスタ、うどん、ケーキなどたくさんの食品が食べれなくなる。触るだけでも皮膚に発疹ができる。すき焼きなどに入れるお麩もグルテンのかたまり。
グルテンアレルギーが悪化した病気に、セリアック病がある。グルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患で、小腸から栄養を吸収出来なくなり、栄養失調の状態に陥る病気。カナダでは今約100人に1人が、この病気を患っている。
小麦アレルギーの人のために、カナダではグルテンフリー食品が多種類作られている。グルテンフリー食品では、小麦、ライ麦などの代替として、米粉などを使う。
Blogタイトルの「グルテンフリーダイエット」ですが、実はダイエットに効くというのはウソ。スリムで健康そうな米国のセレブが米粉のパンケーキなどを食べているということで、ダイエットに違いないと勘違いされたもの。
ただ、欧米では、アレルギーになるのを恐れて、減らすよう努力している人はいっぱいいる。その人たちの感想によると、グルテンを減らすと体調がよくなるとのこと。
考えてみれば、パン食文化の欧米と違って、日本は米食が基本なのでグルテン摂取はかなり少なめになる。外国で和食が人気になる裏の理由がそこにある。
ところで、醤油にも小麦が使われてきて、最近は小麦を使わない醤油も発売されている。小麦アレルギーの人には必須で、欧米で特に人気が高いそうだ。
というわけで、グルテンフリーでダイエットはできないのです。
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