先日、梅の葉にたくさん穴があいているのがカビによる病気だと書きました。葉には自己防衛反応として、カビ菌が付くと、感染部位とその近くの細胞は、自ら死んでいく反応が起きる。この時、死んでいく細胞は活性酸素を発生させ、カビ菌もろとも死滅させることで、他の組織を救う方法だ。
爪楊枝などで葉に傷をつけたり、熱くなった線香先端を押当てるなどしても同じことが起き、死滅した部分の外側に黒い輪郭(円紋もしくは死環)が現れる。死滅した細胞の周囲の細胞までが死滅して他の組織を守る。黒くなるのは、ポリフェノールのため。
実際、そうなるかやってみた。庭にある様々な植物の葉に熱くなった線香先端を1−2秒押当ててみた。ほぼすぐに黒い輪郭が現れた。ただ、植物によっては、できないものもある。「死環」が現れたものを下に示す。
今回は葉の表に線香を当て、「死環」が見やすい葉の裏側の写真をとった。一番下の写真のように、爪楊枝で葉に傷をつけても黒くなるので、葉に文字を書くこともできた。
お子さんの夏休みの自由研究にいかがでしょうか?
ヒイラギの葉
マメツゲの葉
サザンカの葉
サクラの葉
ゴーヤの葉
タラヨウの葉
上の葉は爪楊枝で傷をつけて文字にした。
下の葉は線香による方法。