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2016年7月8日金曜日

イヌなど4本足動物の足の動かし方

4本足の動物の足の動かし方は、案外複雑でおもしろい。

人が四つん這いになって、4足(?)で動こうと実際やってみると、最初右手を出すと、左足、左手、右足の順で出す動きになる。

ところが、速度を上げようとすると、両手をほとんど同時(わずかにどちらかが早くつく)に出し、今度は両足で地面を蹴って前に出す(これもわずかにどちらかが早い)を繰り返すことになる。

これは、サルが4足で走る時と同じ。

それでは、もともと4本足の犬ではどうかというと、速度によって4種類のパターンがあるという。遅い順から、

  • 人が四つん這いになって遅めに動く時と同じで、右前足、左後ろ足、左前足、右後ろ足の順番で動かして進む。常に他の足は地面に着いている。
  • 前後の右足をほぼ同時に前に出し、次に前後の左足をほぼ同時に前に出して進む。
  • 左前足と右後ろ足、右前足と左後ろ足と対角線上の2本の足を同時に前に出して進む。
  • 左前足、右前足、右後ろ足、左後ろ足の順番で前に出して速く走る。
早く走っていると、肉眼では早すぎて見ることができない。昔、疾風して走る馬の4本足がどのようになっているのかについて、大議論があった。

「前足は前方に、後ろ足は後方にそれぞれ伸ばして走る」というのが当時の常識で、それまでの馬の走っている絵画もそうなっている。

ところが、イギリスの写真家エドワード・J・マイブリッジは、1878年にはカメラを12台並べ、疾走する馬の連続撮影を成功させ、そのような足の動きはないことを証明した。

また、この連続写真を見たトーマス・エジソンが感銘して「映画」を発明する契機となったといわれている。
















日本科学協会(http://www.jss.or.jp/fukyu/kagaku/data/651.html)を参考にしました。