調べてみると、野菜を食いあらす外来種のオオクビキレガイ。日本では1988年に北九州で最初に発見されている。現在は、福岡、佐賀、熊本、山口、和歌山で見つかっているそうだ。
オオクビキレガイは、もともとスペイン南部やアフリカ北部など地中海沿岸に生息している陸上の巻貝で、世界最大のアフリカマイマイと同じ仲間で、広くはカタツムリの仲間でもある。
(ちなみに、「プードル」はいるが「イヌ」という犬がいないのと同じで、「カタツムリ」という種は存在しない)
オオクビキレガイの殻の色は白から茶色で、細長い右巻きで、先端まで細くなっていないで途切れている(↓)。長さは1−3cm程度。体は黒いがカタツムリと同じように殻から半分出てきて、触覚を伸ばして移動する(↓)。寿命は一年半と短い。
どんな野菜も食い荒らし、他のカタツムリ類も食べる。最近、いわゆるカタツムリをみかけなくなったが、こいつのせいかも。夜行性で、土中で越冬できる。
どのように生息範囲が広がっているのかは不明だが、自分で這って移動するだけでなく、卵が土や野菜に付いて運ばれているのかもしれない。
防除方法としては、ナメクジ用の粒剤か熱湯処理が効くということなので、今度試してみたい。
カタツムリやナメクジには、死亡することもある「広東住血線虫症」という病気があるので、触ったあとはしっかり手洗いをしておくこと。
こうやってみると、カタツムりに見える。