2014年6月19日木曜日

ウナギがレッドリストに 高騰必至

国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の危機にある生物の情報を載せた「レッドリスト」の最新版を発表し、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。今後、ウナギはさらに高嶺の花になることになった。

IUCNレッドリストは、生物の生息状況などから8段階に分類している(以下)。そのうち「絶滅危惧」は3段階あり、ニホンウナギは「絶滅危惧IB類」に分類された。

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絶滅:すでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅: 飼育・栽培下であるいは過去の分布域外に、個体(個体群)が帰化して生息している状態のみ生存している種
絶滅危惧IA類:ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧IB類: ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧Ⅱ類:絶滅の危険が増大している種。現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続いて作用する場合、近い将来「絶滅危惧I類」のランクに移行することが確実と考えられるもの
準絶滅危惧:存続基盤が脆弱な種。現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの
軽度懸念:基準に照らし、上記のいずれにも該当しない種。分布が広いものや、個体数の多い種がこのカテゴリーに含まれる。
情報不足: 評価するだけの情報が不足している種
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IUCNレッドリストに指定されるだけでは、法的拘束力がないので、まだウナギを採ってはいけないというわけではない。しかし、2016年にワシントン条約の締結の会議が開かれるが、IUCNレッドリストを受けて、ニホンウナギの保護規制の提案が出るのは必至。

日本は、韓国や中国から稚魚シラスウナギを輸入して養殖している。ワシントン条約で規制されると、輸入することができなくなるので、価格の高騰は必至。

ただ、考え方を変えれば、ウナギが本当に絶滅に瀕しているのだから、しばらく採らずに増えるように保護するのも大切かもしれない。ウナギに卵を生ませての完全養殖がもうそこまで来ているという。こちらが、間に合うのを期待したい。

ただし、今年は稚魚が豊漁だそうで(以前のblogココ)、もしかしたらウナギの数がこれから増える可能性もほんのちょっとだけだが、ないわけではない。

うなぎ




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