人気に火がつき、日本のモデルのローラさんなども愛用しているとのこと。
スーパーで売っているのを見かけて、好奇心で、さっそく買ってみた。チアシードには、白色タイプと黒色タイプがある。黒色より白色の方が水に入れたときの膨張率が大きいらしいが、ともかく安い黒色の方を買ってみた。100gで900円くらい。
水を含むと、種の大きさ2-3mm程度でそれほど変わらず、まわりに透明のジェリー状のものが現れる。球状で、まるでカエルの卵のよう。10分ほど水の中にいれておくと、元のサイズの数倍に膨れ、1時間置くと10倍以上に膨れた(↓)。
大体1日に大さじ1杯を限度に摂るそうだ。そのまま食べることもできるが、かなり水を吸うので、胃の中で膨れると胃液を吸って、それが腸に行くと組織を傷めるかもしれないので、膨らませてから摂った方がよいかも。
普通は、ヨーグルト、豆乳、スムージー、レモネード、ドレッシングなどに入れるらしい。膨れたチアシードは、濃いめの葛湯にできる透明なジェリー状になった部分の味に似ているが、ほぼ味はない。香りもなし。種の部分はゴマのようにプチプチしているが気になるほどでもない。
ジェリーの感触はちょうど、ナタデココよりずっと柔らかいものを想像してもらえればよい。実際ヨーグルトにジャムといっしょに入れて食べてみるとほとんど入っているのが分からないくらいになる。
実は、種は生きていて、米国では、多孔性のクレイで作ったヒツジの人形とチアシードがセットになった「チアペット」というのが流行ったことがあり、芽がでると羊にモヤシが毛のようにはえる。
さて、なにがダイエットにつながるかというと、1つは膨らむので低カロリで満腹感が出るから。大さじ1杯で膨張するとコップいっぱいになる。
チアシードは、体に大事な必須アミノ酸やオメガ脂肪酸、食物繊維などバランスよく含んでいて、健康食品としては安くてかなりよいかも。透明ジェリーの部分はグルコマンナンから出来ていてコンニャクの成分なので、お通じによい。
水分を含ませたチアシードは、冷蔵庫での保管すれば1週間程度日持ちする。
ところで、チアというのは植物の名前で、シソ科アキギリ属の一年草で、グアテマラが原産。「チア」は、古代アステカのナワトル語の「chian( = 油っぽい)」 に由来する。一年生の草本植物で、ヒトの背の高さまで育ち、花は紫色。
最近は、チアシードと同じシソ科に属するバジルシードも人気で、こちらは、30倍にも膨らむという。