2017年1月14日土曜日

山口湯田温泉「湯別当野原」閉館

ローカルな話ですが、山口湯田温泉「湯別当野原」が明日(1月15日)閉館する。湯田温泉で最初の温泉宿で、近所なので外湯で利用することもあったが残念。

湯田温泉は、山口市の中央にある歴史のある温泉。夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台も道後温泉にするか、湯田温泉にするかと迷ったという。

湯田温泉をもう少し宣伝をすると、開湯には白狐伝説というのがあって、お寺の小池に毎晩白狐が傷ついた足をつけにきているのを、寺の和尚さんが見つけ、お湯が出ていることを発見したそうな。湯田温泉駅には、白狐の大きなモニュメントもある。

江戸時代末期には、尊王攘夷派の藩士や公家が湯田温泉につかって怪我を癒し、策略を練った。

「湯別当野原」は、大内氏の統治時代に大内氏の殿湯として開業し、毛利氏の時代にも御用湯治場になっていた。

屋号の「湯別当野原」の「湯別当」というのは、湯田温泉内の湯屋から温泉の税を取りまとめる役職のことで、税を藩に上納していた。

閉館するのは施設の老朽化が理由で、長い歴史のある温泉宿が閉館するのは残念。気持ちいい露天温泉がよかった。なんとか歴史だけでも残して欲しい。

湯田温泉の大手温泉宿「松政」もいつの間にか「ユウベル松政」になっていて、チェーン店のユウベルの傘下になったみたいだし、温泉経営も昔流ではむつかしいのかもしれない。

15日まで外湯で特別料金で利用できる。料金は500円、小学生以下は無料とのこと。


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