「ゴミグモ」は、ごく普通のクモで、どこにでも住んでいて、目の細かいクモの網を張る。特徴的なのは、網の中央に食べかすなどのゴミを集めていること。
ゴミグモの種によって、そのゴミの置き方が変わっていて、いろいろな方法で利用している。
あるゴミグモは、ゴミを並べて自分の容姿に似せたものを作る。これで、天敵の虫や鳥から身を守ることができる。
さらに、あるゴミグモは、自分よりさら大きなクモの形を足まで似せて作る(↓)。これで、大きく見せて、天敵の鳥などに食べるのを躊躇わせる。
さらに、あるゴミグモは、ゴミを集めて鳥のフンのように似せる。これで、鳥の興味を削ぐらしい。
このような他の生き物に似せることで、身を守るのは「擬態」という。ナナフシやコノハチョウは木の枝や葉に似せた格好になって「擬態」している。
「擬態」ではないが、ゴミグモの仲間には面白い行動の研究がある。オスはメスと交尾すると、メスの交尾器を壊してしまう。このメスが他のオスと交尾できないようにするというワケ。自分の遺伝子を残すためだそうだ。
自分よりさら大きなクモの形をゴミを集めて足まで似せて作る
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