2017年5月31日水曜日

安くて人気の「ブラックサンダー」の物語


一昨日のチョコバーの続き。ご存知「ブラックサンダー」は、細かくしたココアクッキーとハードビスケットをチョコレートで固めたチョコバー。キャッチフレーズは、「おいしさイナズマ級!」で、30円と安くて人気。

「ブラックサンダー」は、有楽製菓が愛知県豊橋で製造している。有楽製菓は、もともとアイスクリームにつけるウェハースを生産していた会社。

「ブラックサンダー」は、1994年に全国発売を始めたが、うまく売れず一度販売を止めている。九州地区限定販売で再開したが、低迷。駄菓子屋で子供が買うことを想定した販路だった。

大学の生協店で販売を始めると、人気に火がついた。京都大学生協では菓子部門で売上1位になる。2005年にベストセラー本になった「生協の白石さん」にも取り上げられた。

体操の内村航平選手や安倍首相もブラックサンダー好きと報道され、今や台湾でも売り出されかなりの売れ行きとのこと。

もっと、知りたい人は有楽製菓のHPココへ。


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2017年5月29日月曜日

記憶に残るチョコバー こんなものもあった


アメリカのスーパーにいて一番驚くのは、チョコバーをレジで精算するのを待たずに、店内で袋を開けて食べ始める人がいること。

もちろん、袋は残していてちゃんと精算するので問題ないのだが、日本では見ることのない光景。日本では、他の人からも変に見られるし、お店の人にも怒られるかもしれない。

ところで、チョコバーというのは、全面にコーティングした棒菓子のことだが、内部はスナック菓子、シリアル、クッキー、ビスケット、ヌガーやキャラメルなどが使われているもの。

記憶に残るチョコバーを挙げてみた。

日本で最初のチョコバーは、戦後の米国進駐軍が持って来たものだった。携帯用の栄養補給のために兵士に米国支給されたものだった。

米国マース社の「スニッカーズ」は1930年に作られている。また、イギリスのロントリー社(現在はスイスのネスレ)が「キットカット」を1935年代に作っている。

日本製は、カカオを自由に輸入できるようになった1970年代になってからで、他の本格チョコレートとともに登場する。

ただ、カカオは高価だったので、それ以前はチョコの量はどれも少なかった。

「チョコバット」は、三立製菓が1964年(昭和39年)より販売している。棒状のパン生地にチョコレートをコーティングしたもので、棒状だったが野球の「バット」というコンセプト。「ホームラン」などの当たりがある。今でも現役。

明治チョコバー(明治製菓、1967年、昭和42年)が発売。CMにザ・タイガースを起用していた。

森永タムタム(森永製菓、1968年)ココナッツが入ったチョコバー。

その後、「バー」と呼べないが、チョコレートをコーティングしたものがいくつも出る。


エンゼルパイ(森永製菓、1961年、) 
ポッキー(江崎グリコ、1966年、昭和41年)、
小枝(森永製菓、1971年、昭和46年)、
チョコフレーク(森永製菓、1967年、昭和42年)
チョコモナカ(森永製菓、1972年、昭和47年)

そして、
セコイヤチョコ(フルタ製菓、1976年、昭和41年)が登場。ウェハースをミルクチョコレートでコーティングしていて爆発的に売れた。





チョコパイ(ロッテ、1983年)

そして、

うまい棒 チョコ味(やおきん、1982年)
ブラックサンダー(有楽製菓、1994年)




こうやってみると、未だにチョコバーは戦前発売の外国の「スニッカーズ」が本格的で頑張っているのがわかる。



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2017年5月28日日曜日

庭の芝を再生するプロジェクト(1):日本芝には種がないらしい


庭の芝に雑草が混ざりすぎたので、芝に大丈夫な除草剤で雑草だけ除こうとしたところ、芝まで一部が枯れてしまった。芝の種類は、高麗芝。

芝の欠けた面積は大きくないので、芝の種を買って撒いて回復させようかと思ったら、どこにも高麗芝の種が売ってない!日本芝には、高麗芝、姫高麗芝、野芝があるが、どの種も売っていない。

調べて見ると、日本芝は地面に沿って伸びるランナーが伸びて増殖していくとのこと。

実は、種も作るがほとんど発芽できない。そのため、種は売っていないということらしい。

ちなみに、西洋芝には種をまいて増やすくことができる。ただ、成長が早いので芝刈りの頻度をあげないといけないのが問題で庭には使えない。

そのため、新たに芝を張るには、30センチくらいの四角のマット状に裁断された芝を地面に張るやり方で行う。

というわけで、今回の芝の補修は高麗芝のマットを購入することにした。高温にも冬の寒さにも弱いので、5月から梅雨までが芝張りにベストらしい。



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2017年5月27日土曜日

藤井聡太四段が連勝記録 どれだけスゴイか


将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段の快進撃に目をみはる。連勝記録を「19」に更新した。これは歴代7位の快挙(↓)。

藤井四段は、まだ14歳の中学生。2016年10月にプロ棋士(四段)になっている。突然強くなったのではなくて、小学生の低学年から大会で優勝していた。

中学生でプロになるのは、かなりの天才といえる。今までには、加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明しかいない。皆タイトルホルダーになっている。

藤井四段の14歳2か月という年齢は、加藤一二三の14歳7か月を62年ぶりに更新する最年少記録。

奇しくも、藤井四段のデビュー戦(16年12月)は、その加藤一二三と(年齢差62歳6カ月)だった。

藤井四段が強くなったのは、才能もあるが、将棋ソフトが充実したこともある。今は簡単にネット上にあるソフトや遠方の見知らぬ人とも将棋が指せるようになっている。

AI(人工知能)の発達で、プロでも勝てない時代が来つつある。プロ棋士より強いソフトがある。昨年末に将棋ソフト不正使用疑惑騒動も記憶に新しい。

子供の頃からこのようなソフトで鍛えられた脳を持つ子供から、今後藤井四段に続く天才がさらに出てくることを期待したい。

下の表は、今までの連勝記録(藤井四段は19連勝なので、7位になった)
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順位棋士名連勝数年度
1神谷広志281986-7
2丸山忠久241994
3塚田泰明221986
3羽生善治221992
3山崎隆之222002-3
6有吉道夫201984
7羽生善治181987-8
7中田宏樹181991
7丸山忠久181999
7羽生善治181005
7永瀬拓矢182010-1

2017年5月26日金曜日

ゴミグモの行動が面白い


「ゴミグモ」は、ごく普通のクモで、どこにでも住んでいて、目の細かいクモの網を張る。特徴的なのは、網の中央に食べかすなどのゴミを集めていること。

ゴミグモの種によって、そのゴミの置き方が変わっていて、いろいろな方法で利用している。

あるゴミグモは、ゴミを並べて自分の容姿に似せたものを作る。これで、天敵の虫や鳥から身を守ることができる。

さらに、あるゴミグモは、自分よりさら大きなクモの形を足まで似せて作る(↓)。これで、大きく見せて、天敵の鳥などに食べるのを躊躇わせる。

さらに、あるゴミグモは、ゴミを集めて鳥のフンのように似せる。これで、鳥の興味を削ぐらしい。

このような他の生き物に似せることで、身を守るのは「擬態」という。ナナフシやコノハチョウは木の枝や葉に似せた格好になって「擬態」している。

「擬態」ではないが、ゴミグモの仲間には面白い行動の研究がある。オスはメスと交尾すると、メスの交尾器を壊してしまう。このメスが他のオスと交尾できないようにするというワケ。自分の遺伝子を残すためだそうだ。


自分よりさら大きなクモの形をゴミを集めて足まで似せて作る

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