2014年8月31日日曜日

殺処分予定だった犬「夢之丞」人命救助:広島土砂災害

8月20日に広島市北部で起きた土砂災害で死者は72名となった。ご冥福をお祈り申し上げます。まだ行方不明者が2名いて、3000人以上の捜査態勢で捜査されている。

捜索現場では、多くの災害救助犬が活躍している。かつて捨て犬だった雑種の「夢之丞(ゆめのすけ)」(雄、3歳)もその一匹。

2010年11月、生後3〜4カ月だった夢之丞は、広島県動物愛護センターのガス室前にぽつんと置かれたケージの中でおびえていた。ガス室が満杯になり、殺処分が延期されたところだった。偶然センターを訪れていた、NPO「ピースウィンズ・ジャパン」のスタッフが救った。

その後、夢之丞は、被災地での行方不明者の救出の訓練を受けてきて、今回初出動となった。20日に押し潰された家屋から1人の遺体を見つけて立派な仕事をした。奇跡的に命を助けられた犬が人命救助をしたというわけだ。

今回の災害では、23日までの4日間で夢之丞を含め、延べ約80匹の救助犬が活動しているという。


夢之丞

2014年8月30日土曜日

刺されても吠えずに我慢、盲導犬「オスカー」

なんとか犯人を捕まえ罰せられないものか。さいたま市に住む全盲のの男性が連れていた盲導犬の「オスカー」(雄8歳)が7月、何者かに刺された。盲導犬は吠えないように訓練されていて、我慢して声を立てなかったので、飼い主は刺された時に気づかなかった。

オスカーは、ラブラドルレトリバーのオスで8歳。7月28日、男性とオスカーはいつものように午前11時ごろに自宅を出て、JR浦和駅から電車に乗り、県内の職場へ向かった。職場で同僚がオスカーがけがをしているのに気づいた。電車内か構内で刺されたと思われる。

鋭い刃で何度も刺したか、フォークのようなもので刺されたような傷で、血が数か所からにじんでいて、深さは2センチほどあった。
犯人は、盲導犬が無防備で抵抗できない、刺されても声をださないのを知ってけがをさせ
たと考えられる。全盲の人にとって盲導犬は体の一部であるのだから、このような行為は許しがたい。

犯人を罪に問うことができても、動物の場合は傷害罪ではなく器物損壊罪にしかならないという。

オスカー

2014年8月29日金曜日

デング熱 ついに日本に上陸 国内で感染

世界で「エボラ出血熱」が大変なことになっているが(以前のエボラについてのBlogはココ)、日本にはまだ入ってきていない。ところが、以前から危機感のあった、「デング熱」の方はついに日本に上陸を始めた。

27日、デング熱に、海外への渡航歴のない埼玉県の10代の女性が感染していたことが分かり、さらに28日、埼玉県の20代の女性と東京都の20代の男性が、新たに感染していたことが分かった。2人は、埼玉県の女性といずれも知り合いだという。

海外渡航歴がない感染例として70年ぶり。70年前は、戦前なので日本軍が南西諸島まで侵攻している時で、ウイルスを持った蚊も日本に持ち込まれた。

現在、デング熱はフィリピン、タイ、台湾など熱帯や亜熱帯の地域で大流行している。今回渡航歴がないのに感染したということは、デングウイルスを保有している蚊が日本にいることを意味する。

デング熱は、熱帯・亜熱帯で見られるウイルス感染症。感染後2日〜15日で発症し、高熱や頭痛、腰痛、筋肉痛などの症状が現れる。世界的には死亡率は15%程度だが、良好な医療環境の日本では1%以下だ。現在のところ、ワクチンや治療薬はない。蚊を媒介とするため、人と人との間で直接感染することはないとされている。

海外で感染し、帰国後、発症する人は年間200人ほど報告され、去年はこれまでで最も多い249人の患者が確認されている。

予防策は、蚊のいそうな所では、さされないよう虫除け剤を使い、長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避けること。

ちなみに、もうフマキラーやアース製薬の株が高くなっている。このニュースで殺虫剤が売れるということか。


ヒトスジシマカ





2014年8月28日木曜日

誰でも3歳以前の記憶がない その理由

自分が赤ちゃんだったときのことを思い出せるだろうか?記憶があるのは、どのくらいの歳からだろうか?多数の人で行なった調査結果をみると、3歳以前のことを思い出せないのが普通で、こうした現象を「幼児期健忘症」という。

幼児期に記憶能力がないわけではない。「今朝は何を食べたの?」と尋ねると、ちゃんと答えるので、短期的な記憶はできる。しかし、成長してからだと、幼児期のことを思い出すことができないのだ。

「幼児期健忘症」の原因には、2つの仮説がある。1つは、幼児期は学習が未熟で、記憶をうまく定着できないとする説(未熟説)。もう1つは記憶に必要とされる神経細胞が、その後に新しく生まれる神経細胞に置き換わるので、古い記憶が消えるいうもの(上書き説)。

このほど、藤田保健衛生大学とカナダ・トロント大学の共同研究グループが、「上書き説」を裏付ける実験結果を米国の科学誌「サイエンス」で公表した。

マウスに電気ショックを与えた後、薬物で新たに神経細胞ができるようにしたところ、電気ショックを思い出して身動きをしなくなる「すくみ反応」が短くなったという。新しい神経細胞によって古い神経細胞が置き換わり、以前の記憶を忘れたと考えられる。

このような研究は、悲惨な災害など、つらい体験に苦しむ心的外傷後ストレス障害(PTSD)を軽減させる治療につなげることが期待されるという。

mouse


2014年8月27日水曜日

MERS が指定感染症に 今後警戒が必要

今月、厚労省は、中東呼吸器症候群(以降、MERS)を指定感染症に指定した。指定感染症になると、医者がMERS患者と判断した場合は、保健所などに届ける必要がある。最近では、2013年4月26日に鳥インフルエンザA(H7N9)が指定感染症に指定されている。

MERS (Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus)は、2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症。原因となるウイルスはMERSコロナウイルスで、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因となったのもコロナウイルスの仲間。

MERSは、その名前のとおり、主としてアラビア半島諸国など中東地域で患者が報告されているが、中東に行って感染したヨーロッパ、アメリカやアジアの患者が報告されている。日本にも時間の問題で入ってくるということで、今回指定感染症になったわけだ。

MERSに感染すると、発熱、せき、息切れなどの症状が現れ、下痢などの消化器症状を伴う場合もある。特に高齢者や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人では重症化する傾向があるという。

現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はない。人がどのようにしてMERSに感染するかも、まだ正確には分かっていない。人から人に感染すると考えられている。MERSコロナウイルスと同じウイルスが、中東のヒトコブラクダから分離されていることから、ラクダがMERSウイルスの感染源動物として最も有力視されている。

MERS




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