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2019年11月27日水曜日

インフルエンザ流行始まる 2019



インフルエンザの流行が始まっています。広島県では,注意報が出始めています(国立感染症センターHP ココ)。山口でも学級閉鎖が始まっています。

警報が出る前に,予防接種に行ってきました。

予防接種の効果は、接種して約2週間後から約5か月間。1回3,000円でした。知らなかったのですが,65歳以上の方は,指定された病院だと1,490円とのこと(自治体によって異なるようです)

今年のワクチンは,
A/Brisbane(ブリスベン)/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09
A/Kansas(カンザス)/14/2017(X-327)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

の4株だそうで,

流行が予想されるインフルエンザのウイルスのA(H1N1)亜型,A(H3N2)亜型,2系統のB型に対応しているそうです。

流行の拡大防止のため,以下のことを守りましょう。

○ 流水と石けんでこまめに手洗いをしましょう。多くの人が触る手すりなどは触らない。触ったら手洗い。

○ 咳やくしゃみの症状がある方は,ハンカチやマスクなどして咳エチケットを守りましょう。

○ 予防接種を受けましょう。
流行前に予防接種を受けましょう。ウイルスが侵入してきても,予防接種をしていれば,発症しなかったり,症状が軽くなる効果があります。

○ 罹ったと思ったら,早めに医療機関を受診しましょう。発症後48時間以内であれば抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザ等)の効果が期待できます。


2019年4月2日火曜日

スマホで難聴になるかも



少し前ですが,WHO(世界保健機関)が、世界の12歳から35歳までの若者のうち、ほぼ半数に当たるおよそ11億人が、長時間大きな音に過剰にさらされ、難聴になるおそれがあると警告した。

スマホや携帯プレーヤーの普及で、イヤホンやヘッドホンを使って大音量で音楽を聴く人が増えたことが原因とのこと。

1週間の安全な音の大きさの目安は、地下鉄の車内に相当する80デシベルで40時間まで。

耳の中の「蝸牛(かぎゅう)」という器官にある有毛細胞が鼓膜の振動を感じとる。この細胞や細胞に繋がる神経が騒音でダメージを受けると難聴になる。

有毛細胞や神経は,一度ダメになると元に戻らない。そのため,一度難聴になると回復することはない。

このような騒音性難聴は,5年から10年、大きな音にさらされ続けて初めて発症し、その後、少しずつ悪化する。

若い時から長時間、大音量にさらされていると、ダメージが蓄積して30~40代の早い時期に老人性難聴を発症することになるというわけ。

症状として,聞きづらくなるだけでなく,耳鳴りが難聴のサイン。大きな音を聞きながらのうとうと眠りが最悪だそうです。



2018年4月18日水曜日

今「はしか」がかなりアブナイ 年代別リスク


沖縄県で、「はしか(麻しん)」が広がっている。麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。

国立感染症研究所は、沖縄以外の県に拡大するおそれが高いということで、ワクチンを打つように勧めている。

はしかは空気感染もするので、感染力が強い。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症する。

感染すると約10日後に、発熱、咳、鼻水のような風邪に似た症状が現れる。その後、高熱と発疹が現れる。肺炎、中耳炎を合併しやすく、死亡することもある。致死率は0.1%。

沖縄県の調べによると、今年になって感染者は52人。患者発生状況は、最高の「レベル3」になっていて危険な状態。きっかけは、台湾からの外国人旅行者が運んできた可能性が高いらしい。

感染力が強いはしかは、手洗いやうがいだけでは予防ができない。唯一の有効な予防法は、ワクチンの接種。2回のワクチン接種により、麻疹の発症のリスクを最小限に抑えることができる。1回では免疫は十分ではない。

はしかワクチンは、1978年から定期接種となり、子どもへの接種が進められてきたが、当初は1回だけの接種だった。2回接種制度は、2006年から、1歳児と小学校入学前の幼児を対象に行われるようになった。

2007年に発生した10代〜20代の人を中心にしたはしかの流行を受けて、2008年度から2012年度の5年間に限っては、中学1年生と高校3年生相当年齢の人に追加で2回目のワクチンを接種する制度が導入された。

これに間に合わなかったのが、27歳以上の世代。42歳以上の世代はワクチンを接種する機会がなかったが、多くの人が自然感染して免疫が出来ているので比較的リスクが低い。

自然感染していたのは、当時はまだ感染者が多かったため。現在は、ワクチンで予防することで感染者が減り、結果自然感染がなくなり、ワクチンを打たないと免疫ができない。そのため一旦、はしかが流行すると簡単にかかってしまう。












2018年4月17日火曜日

輸入メロンが危ない:リステリア菌


先日のニュースですが、オーストラリアから輸入したメロンがリステリア菌に汚染されているとのこと。

オーストラリアでは、今年1月から4月にかけて、リステリア菌に汚染されたメロンで食中毒が起き、19人が感染し、7人が死亡した。

この汚染されたメロンが日本にも輸出されているということを、世界保健機関(WHO)が注意喚起した。

この細菌症は潜伏期が90日と異常に長い。このため、メロンを食べてこの細菌に感染しても完全に忘れた頃にしか発症しない。

発症した時の症状は、悪寒、発熱、筋肉痛などインフルエンザなどの他の感染症と区別が難しい場合や、敗血症、髄膜炎、中枢神経系症状などを引き起こす場合がある。

特に、妊婦や子ども、それに免疫力が低下している人や高齢者などでは、重症化しやすい。リステリア症になった場合の致死率は20-30%と高い。また、妊婦が感染すると、胎盤を通って胎児に感染することがあり、胎児の死亡・死産を引き起こす。

リステリア菌は、加熱により死滅するが、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる。また冷凍にも強いので、今回のWHOの勧告でも冷凍保存したメロンも対象になっている。

今回の注意喚起のメロンの種類は、。夕張メロンのような赤肉種のマスクメロン。イタリアでは生ハムと一緒に食べたりする。

ちょっと前、このBlogで紹介したコストコのフードコートの新メニューの「キャンタロープメロンスムージー」を思い出した。これがオーストラリア産のメロンかは不明。2011年にアメリカでもメロンを介して集団感染が報告されている。

リステリア菌は、土壌や動物の腸管にいるので、牛乳、生肉、生ハム、チーズなどを介して感染することが多い。

この菌は、結核菌と同じで細胞の中で長い間潜伏できるので、感染していながら発症しない健康保菌者がたくさんいるのが問題。


キャンタロープメロン。











2018年2月20日火曜日

マーガリンがアブない!?:トランス脂肪酸


このBlogでも何度か、トランス脂肪酸について書いていますが、やっと日本でも規制に動き始めたようです。

乳業大手が相次いでマーガリンの定番商品をリニューアルし、トランス脂肪酸を多く含む油脂の使用を取りやめることになった。

マーガリンは植物油なので本来サラダ油のように液体状になっていて、バターのように固まることはない。それを固めるために高熱処理、水素添加処理する。この処理の時にトランス脂肪酸ができてしまう。

トランス脂肪酸は、本来体の中では分解ができない脂肪で、血液中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きがあるため、心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させ、肥満を発症させる。認知症の悪化にも関係がある。

また、アレルギー疾患を増加させ、胎児の体重減少、流産、死産を生じさせる可能性があること、また、母乳を通じた乳児へのトランス脂肪酸の移行が研究等で確認されている。 

日本以外の先進国の多くで、トランス脂肪酸の使用は制限されている。中国でさえ、トランス脂肪酸の食品含有量表示を義務付けている。米国では、トランス脂肪酸を多く含むマーガリンは販売禁止となっている。

日本の農林水産省は未だに積極的な対応はしていない。ところが、ここにきて、マーガリンの大手メーカーが自主規制を始めた。

明治の「コーンソフト」、雪印メグミルクの「ネオソフト」などがトランス脂肪酸量を減らすことになった。米国から20年遅れてのことで、遅すぎる対応だ。




2018年1月24日水曜日

ついにインフル警報発令 2018


身の回りでもインフルエンザに罹る人が出てきていますが、ついに「インフルエンザ流行発生警報」が山口県で発令されました。

定点医療機関から1週間のインフルエンザの患者数が、1医療機関当たり30人を越えると、「警報」になる。

福岡県も山口県と同じで昨日発令された。広島県は、12月にすでに発令されている。他の県は、ココを見てください。

ウイルスは、A/H3(香港型)が多く検出されていて、予防接種の型は、

 A型株
  A/シンガポール/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
  A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)
 B型株
  B/プーケット/3073/2013(山形系統)
  B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

の4種なので、一応対応できていると思います。実は、どの型や株を予防接種に選ぶかの最初の選定では、A/H3は入っていませんでした(ココ)。

感染予防は、以下のとおり。

 ・ こまめに石けんで手を洗いましょう
 ・ 栄養、睡眠を十分に取りましょう
 ・ なるべく人ごみを避けるように心掛けましょう
 ・ 咳やくしゃみが出るときは、マスクを着用しましょう
 ・ インフルエンザかな?と思ったら、早めに医療機関を受診しましょう

手だけでなく顔にもウイルスがついているので、外から戻ったら石けんで洗いましょう。


2018年1月5日金曜日

女性の「痛風」が増えている


女性の「痛風」が増えているらしい。「痛風」は、もともと男性の方がかかりやすい病気で、「痛風」患者の9割が男性だったが、それが変わりつつあるという。また、発症する年齢も30代と若い。

もともと、「痛風」は、日本では明治以前までなかった。食生活が欧米化した結果、動物性タンパク質や動物性脂質を取りすぎるようになったことが原因とされている。

「痛風」は、読んだとおり、風が吹いても痛くなるという病気。血液中の尿酸値が増えて、関節などに尿酸の尖った結晶(↓)ができ、炎症も起こって痛くなる。

尿酸は、プリン体が分解されてできる老廃物。ビールに「プリン体フリー」というのがあるのはこのため。

健康診断の血液検査で、尿酸濃度が8.0mg/dl 以上だと、「痛風」になりやすくなる。

さて、女性の「痛風」が増えているということですが、女性の「オッサン化」が原因。

尿酸値を減らすには、核酸やプリン体の摂取を減らすこと。核酸やプリン体は、細胞の核に含まれているので、細胞の多い食べ物に気をつけること。あんきも、しらこ、レバー、スルメ、たらこなど。お酒のつまみになるものが多い。

ビール以外でもお酒にはプリン体は多く含まれる。ただ、焼酎やウイスキーのような蒸留酒は蒸留過程でプリン体は除かれるので、「痛風」でアルコールが飲みたいなら蒸留酒がオススメ。

女性にもともと「痛風」が少ないのは、女性ホルモンが尿酸を体外へ排泄させる効果があるから。そのため、女性ホルモンが減少する更年期以降には発生しやすくなる。

ところが、若い女性の「痛風」が増えているのは、食生活の変化。流行の糖制限をしてタンパク質を摂ると、プリン体を多く摂取することになる。飲酒の習慣も、統計では男性と同じレベルになってきている。

他に尿酸値を減らす方法は、肥満を防ぐこと。適度な運動が有効。乳製品が尿酸を体外へ排泄させる効果があるので、一日牛乳1杯飲みましょう。




2017年12月8日金曜日

服薬なしでインフルエンザで異常行動 注意必要


今年のインフルエンザの警報はまだ出ていないので、毎年と比べるとマシかも。ただ、県全体の定点あたり報告数が流行開始の目安である1.00を上回っているので、流行はスタートしているそうです。
インフルエンザに罹ったら、24時間以内に病院でタミフルやリレンザもらって服用すれば、体全体に広がることもなく、軽症で済む。

ただ、これらの薬には副作用があって、窓から飛び降りるなどの異常行動などが、特に未成年者で起きている。実際、昨年だけでも異常行動が54件報告されている。

異常行動は、突然起きて部屋から出ようとする。興奮してベランダに出ようとする。外を出歩き話しかけても無反応。襲われる感覚から外に飛び出す。突然笑い出し階段を駆け上がるなど。

子供を寝かせていれば大丈夫だと思ったところ、飛び降りて死亡した例もある。今まで薬の副作用と考えられてきた。

ところが最近、タミフルやリレンザを服用しなくとも異常行動があることが報告されている。原因は不明だが、高熱にで脳に影響を与えての可能性が高い。

子供がインフルエンザと診断されてたら、少なくとも2日間は極力1人にしないよう注意し、窓や玄関を施錠し、できるだけ1階の部屋で寝かせ、また2階の場合はベランダに面していない部屋で寝かせること。


2017年10月22日日曜日

ペットの犬からもマダニ病感染 世界初


2ヶ月ほど前に、野良猫にかまれた50代の女性がマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTA)」を発症し、10日後に死亡したというニュースがあった。

これはかなり衝撃的なニュースで、今までマダニに直接噛まれて感染すると思っていたのが、マダニに噛まれた猫からも感染することがわかった。

今月になって、徳島県で今度はペットの犬からSFTAウイルスに感染したとのニュースがあった。犬にかまれたわけでなくて、手をなめられるなどして感染したらしい。

マダニは草むらなどにいるので、ペットの犬を散歩させるとマダニに噛まれてSFTAに感染する可能性が高い。

マダニから感染して最初に亡くなったのは、2012年山口県のお年寄りだった。その後、山口、広島、徳島など西日本を中心に266人の患者が報告されている。

そのうち、死亡したのは、57人で、感染したら10人に2人が亡くなる計算。かなりアブないことがわかる。50歳以上で特に死亡例が多い。80歳代の場合、感染した半分の方が亡くなっている。(データは国立感染症研究所よりココ

重症熱性血小板減少症候群に感染すると、6日〜2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。

予防には、動物をむやみに触らないこと。飼っている猫や犬の場合、マダニのいる草むらに入らないようにさせることが大事。

マダニ予防の薬として、従来からの犬や猫の体毛に振りかける薬もある(↓)が、最近、経口薬も販売されてきている。後者は動物病院でしか売っていない(ココ)。



2017年9月9日土曜日

自分の町と隣町で病気の死亡率が違う


同じ県内でも、自分の町と隣町で病気の死亡率が違うそうだ。

日本経済新聞が全国1741市区町村のがん、心疾患、脳疾患の死亡率を比べたところ、同じ県内なのに市区町村で2倍を超える格差もあることが分かった。

がんで最大2.30倍、心臓病で10.89倍、脳卒中では5.11倍もの格差があることが分かった。

県内格差が最も大きかったのは、男性は北海道で1.78倍、女性は鹿児島県で2.30倍だった。

赤色またはピンク色の部分は死亡率が全国平均より高い市区町村、緑色または薄緑色の部分は全国平均より低い市区町村だ。

原因はまだ明らかになっていないが、病院の数などの医療の格差、健康志向の意識の違い、食事志向の違いなどで違ってくるのかも。

この日本地図を俯瞰してみると、北海道、東北など東日本で高いように見える。また、日本海側で多いように見える。県別平均余命(↓)と比較すると、完全に一致しないが確かに東日本の方が余命が短い。

ちなみに、山口県内で見てみると、がんの死亡率は市によって確かに異なる(↓)。他の県の詳細はココでどうぞ。



赤ほど死亡率が高くなる






県別平均余命 (すいません。図のサイズの都合で、沖縄は入っていません)

2017年7月19日水曜日

「手足口病」の警報が今年も発令 注意点は?


「手足口病」が爆発的に流行しているそうです。山口県、広島県では警報が出ていて、福岡県でも各地で感染者が増えていて、もうすぐ警報が出るでしょう。

手足口病は, 病名のとおり手の平、足の裏、口内に痛みを伴う水疱(2〜3ミリ)が発生するウイルス病。夏場に発生し「あせも」に間違われることもある。乳幼児によく見られるが、成人もかかる。

場合によっては、高熱、頭痛、嘔吐などの症状もある。髄膜炎や脳炎といった合併症で重症化することもある。98年台湾では、手足口病で急性脳炎を併発した小児が78人死亡した。日本でも乳幼児の死亡例がある。

咳やくしゃみによる飛沫感染や、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが、手などを介して、口や目などの粘膜に入って感染する。感染から発症までの期間は3日から5日程度。

手足口病に有効なワクチンはなく、有効な治療薬もない。普通は1週間ほどで治る。

感染予防には、手洗を徹底すること。特に食事の前、排便後、オムツ交換後には石けんで手をよく洗う。またタオルを共用しないこと。たくさんの人と接したあとは、手洗と同時にうがいをする。感染したら、飛沫感染で広げないようにする。

症状が治まっても2~4週間は便の中にウイルスが排泄されるので、注意が必要。


2017年4月27日木曜日

「オウム病」で妊婦死亡 鳥から感染

最近のニュースで、鳥から感染する「オウム病」にかかった妊婦2人が死亡したという。

2年前にも、神奈川県川崎市で、社会福祉施設の入所者ら12人が「オウム病」に集団感染した。

オウム病は、オウム、インコなどの鳥類から感染するインフルエンザ様症状の病気。高熱やせきが出て、重症化すると肺炎や髄膜炎を起こす。

鳥類は感染しても多くの場合、症状はないが、人を含め動物はその糞や羽の粉塵を吸って感染する。

オウム病は、オウム病クラミジア菌の感染によって発症する。国内の鳥類におけるクラミジア保有率は約20%という高倍率。オウムだけでなくハトなども感染している。

妊婦がクラミジアに感染すると、妊婦オウム病になることがある。細菌は特に羊水や胎盤で増殖し、敗血症、胎盤不全を起こし、今回のように死にいたることもある。

妊婦は、鳥の飼育を避けた方が良い。川崎市の集団感染では、換気扇の外側にハトが巣をつくり、そのフンが原因となったという。

道路にたくさんの鳥のフンが落ちているところなども、免疫力が低い人は避けた方がよいかも。



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2017年3月3日金曜日

刻み海苔にノロウイルス そんなところから WHY?

先日、東京・立川市の小学校7校で、給食を食べた児童や教職員ら1098人がノロウイルスで下痢や嘔吐などの食中毒の症状を訴えた。

もう少し前にも、和歌山県御坊市内の小中学校などで、800人以上がノロウイルスによる食中毒にかかった。

どちらも同じ大阪のメーカーの「刻み海苔」が原因であることが分かった。給食の「磯和え」「親子丼」に問題の刻み海苔が入っていた。

ネット掲示板などでは、韓国産ではないかとの憶測が流れているが、兵庫県産を使っているという。

もともとノロウイルスは、感染したヒトの糞便などに含まれて海に流れ、海の微生物に保持され、カキ、タコ、今回のノリのような海産物などに蓄積もしくは付着され、それを食べたヒトがまた感染するという悪循環を繰り返している。

ノロウイルスは、他のウイルスと違って長生きで乾燥にも強い。刻み海苔の製造工程で高い温度で乾燥しているが、それにも耐性らしい。

そのため、ノロウイルスに罹った場合、症状がなくなってから3〜7日(場合によっては2週間以上)はウイルスが排出されるので、他の人にうつさないようにタオルを別にしたり、お風呂の順番を変えたりと注意しないといけない。


山口ブログ
広島ブログ

2016年12月6日火曜日

突然やってくる「雷雨ぜんそく」がコワイ

「雷雨ぜんそく」というのをご存知でしょうか?死亡者も出るほどコワイのです。

先月、オーストラリアのメルボルンで、激しい雷雨があった。突然多数の人が呼吸困難に陥いり相つぎ倒れた。病院に運び込まれた人数は1,870名、そのうち3名が死んだ。

原因は、「雷雨ぜんそく」(thunderstorm asthma) だった。ぜんそくをまったく持っていない普通の人も突然呼吸困難で倒れる。

雷雨ぜんそくの原因となるのは、植物の花粉や胞子などの微粒子。晴れの天気が突然雷が鳴るほどの激しい雨に変わると、花粉は急激に水分を吸って破裂し、より微小な微粒子になる。

このような微粒子は、花粉用のマスクをつけても簡単に通過できる。そして、簡単に気管支や肺に届き、炎症を引き起こす。

今回オーストラリアで起きた雷雨ぜんそくの原因は、ライグラス(ネズミムギ)というイネ科の植物の花粉が大量に飛散したため。他の植物の花粉でもなることが分かっている。

過去に一度も喘息の症状のない人、そして花粉症の経験がない人でも、突如として発作が始まり呼吸困難になる。

日本ではまだ「雷雨ぜんそく」は報告されていないが、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリアなどで報告されている。そのような国では、花粉飛散期に雷雨がありそうだと「雷雨ぜんそく」の警報が出るらしい。

日本でも今後起こることが十分考えられるし、もしかしたら、もう起こっていて、集団で発病していないために「雷雨ぜんそく」とは診断されていないかもしれませんね。

広島ブログ


2016年11月19日土曜日

マイコプラズマ肺炎急増中:罹らないようにするには?

マイコプラズマ肺炎が流行っているそうです。知り合いもマイコプラズマ肺炎で倒れ、入院しました。

マイコプラズマ肺炎は、夏期オリンピックが行われる年に流行するので「オリンピック熱」とも呼ばれている。まさに今年がオリンピックの年。

マイコプラズマというのは、細菌でもウイルスでもない病気を起こす生物。その大きさ(0,2〜0.4ミクロン)は細菌より小さくウイルスより大きい。

国立感染症研究所によると、マイコプラズマ肺炎の感染者数が1999年の調査開始以降で過去最多レベルになっているという。

マイコプラズマ肺炎の症状は、ノドの痛み、鼻水、鼻づまり、発熱も伴う咳、痰のからむ咳など。風邪が長引くと思った場合は、病院に相談した方がよい。

子供や若い人が罹りやすい。体力の弱い高齢者が罹ると、重症化しやすい。脳炎や脳症、下痢や嘔吐などの消化器症状、肝炎など、さまざまな合併症をを起こす。潜伏期間は2~3週間と長め。

感染は飛沫感染や接触感染なので、人ごみに行った場合は、あとで手洗やうがいをしておくこと。

治療には、マクロライド系抗生剤が効くが、薬剤耐性マイコプラズマも現れてきている。

広島ブログ

2016年9月21日水曜日

男性の大腸ガン急増 罹らないために

日本人の3人に1人が、ガンで亡くなる時代ですが、そのうち大腸ガンが増えている。女性のガンによる死亡の1位は大腸ガン、男性の大腸ガンは3位。

有名人でいうと、先月亡くなられたピアニストの中村紘子さんも大腸ガンだった。他に渡哲哉、石坂浩二、鳥越俊太郎、坂口良子、原田芳雄、今井雅之も大腸ガン。

最近の国立がん研究センターの発表によると、特に男性の大腸ガンが急増しているという。大腸ガンもその進行具合で生存率が変わってくる。初期のステージIやIIでは、生存率は90%と怖いガンでない。

ところが、ステージが進行し、 大腸の壁を越えてリンパ節にガン細胞が侵入すると、リンパ管や血管を通じて肝臓などの他の臓器に転移する可能性が高くなる。このステージIVだと、生存率は20%以下になる。

大腸ガンを初期の段階で見つけることが大事。しかし、ステージが進行しないうちは、自覚症状はほとんどない。ぜひ、住民健診や職場検診の便潜血検査を受けましょう。

大腸ガンには、内視鏡検査が最も有効で、多く大腸ガンは、ポリープが長い時間をかけてガンになるので、ポリープの段階で内視鏡で取り除くことができれば、がんの発生の予防にもなる。

大腸ガンは肉食中心の欧米人に多く、魚介食中心の日本人は少なかったが、日本人の食事の変化で増えたと言われている。最近は腸内細菌の状態が免疫にも重要であることが分かってきており、食物繊維を含めて腸をいたわる食事が大事になってきている。


中村紘子
広島ブログ

2016年6月19日日曜日

「かむ回数」増やすとダイエットに 最新健康ニュース

昔からご飯の時「よくかみなさい」と言われてきました。かむ回数次第でダイエットにもなるという最新ニュース。

早食いと比べ、よくかむと血糖値の上昇がゆっくり上がるのが1つの理由。実際、肥満治療に「咀嚼法」を取り入れている医者もいる。

2つめの理由は、よくかむことで、脳の中にヒスタミンが増える。ヒスタミンは鼻づまりやかゆみなどアレルギー症状を引き起こす物質だが、脳内でヒスタミン濃度が上昇すると食欲を抑え満腹感を高める。かんだ刺激が脳内の結節乳頭核という部分に届き、ヒスタミン産生を促す。

何回かめばよいかというと、30回。それ以上でもよさそうだが、長続きしないので30回がよいそうだ。「30回咀嚼法」を実践してみると、日頃5、6回で飲み込んでいるのに気づいた。30回は案外長い。

最近、東工大の研究で、同じ量の食事を早食いした場合に比べ、よくかんで時間をかけて食べた場合では食後のエネルギー消費量が増えていたという。食後に15分間ガムをかむと、さらに食後のエネルギー消費量が増えることも分かった。

かむことによる直接的なエネルギー消費量なのだろうか。いずれにせよ、よくかんで食べることで、ダイエットになるという理論の根拠が強められる結果になった。

かむという行為は、脳の活性化にも重要で、高齢者ほど記憶能力がアップしたという結果もあり、ボケ防止にも有効。

よくかんでよく消化すれば、食物から体に必要な成分をむだなく回収できるので、「よくかむ」ことに悪いことはなさそうです。


犬と骨

2015年12月13日日曜日

注意!RSウイルス・ノロウイルスが大流行中

子供のあいだで、RSウイルスが大流行している。ノロウイルスもこの12月から1月がピークで、こちらはもちろん年齢に関係ない。

RSウイルスは、免疫が発達していない0〜1歳児での感染が多く、重症化すると細気管支炎、肺炎、さらには急性脳症なども発症する。

RSウイルスは、誰でも2歳までには1度はかかり免疫を持つので、感染しないはずだが、体調が悪かったり、老化による免疫力が下がったりすると、大人でも感染する。

RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器感染症。感染してから2~8日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続く。重症化する場合もあるので、注意が必要。

ノロウイルスといっしょで、ワクチンはないし、特効薬もない。治療は基本的には対症療法しかない。

どちらのウイルスも飛沫感染や、ウイルスがついたドアノブなどを触ってなる接触感染で広がる。

この時期は、インフルエンザもあるので、人ごみにでないようにすることと、石けんでの手洗い、うがいなどをしっかりやるしかない。お店の入り口によく置いてあるアルコールスプレーは消毒力が強いので見たら使っておきましょう。

ご自宅に置いて日頃から使うのであれば、アルコールに加えて、塩化ベンザルコニウム(オスバン)など消毒剤が入っているものがよい。ノロウイルス対策の詳細については、以前のBlog参照ください(ココ)。


ビオレU

2015年5月5日火曜日

デング熱の蚊が今年になって増えている

昨年夏、海外渡航歴のないデング熱感染者が最初に発見され、東京を中心に感染が拡大したことがニュースになったが、今年も感染者が増えると予想されるという。

デング熱は、ヒトスジシマカに刺されることで感染し、2014年、国内での感染者は、160人にのぼった。冬場はさすがに蚊の活動が下がるが、越冬した蚊がこれから増えると思われる。

国立感染症研究所の調査によると、新宿区の敷地内で、前の年の2倍にあたる、1,706匹のヒトスジシマカが採取された。2015年もデング熱の感染が広がるおそれがある。

デング熱に感染したときの症状や、蚊を増やさない方法については以前のBlog参照ください(ココ)。

このニュース(もう少し前だが)が出てから、殺虫剤のメーカー、フマキラーなどの株が上昇している。好材料ということか。

ところで、最近デング熱を撲滅するために、新たな方法が開発されてきている。ブラジル、リオデジャネイロにある研究所で、デング熱ウイルスの働きを抑えるバクテリアの一種「ボルバキア」に感染した蚊を野外に放出した。

この蚊にデング熱の感染者が刺されると、体内のデング熱ウイルスの増殖を抑えることができるという。

また、野生の蚊と交配したとき、ボルバキアの物質が遺伝するため、将来的にはデング熱を持つ蚊を根絶させることができると期待されている。日本全体にデング熱の蚊が広がる前に実用化するとよいのだが。。


ヒトスジシマカ1

2015年1月29日木曜日

今年のスギ花粉予報 西日本は少なめ 東日本は多め(2015)

イヤなシーズンがまたやって来た。日本気象協会からスギ花粉全線が発表された。

2015年春のスギ花粉の飛散開始は、例年並みか早いめ。2月上旬に九州・四国・東海地方から花粉シーズンが始まる見込み。

1月下旬は、全国的に気温はおおむね平年並みで、2月から3月にかけては、西日本と東日本では気温は平年並か高く、北日本は平年並みという。

この時期の気温が平年より高いと、スギ花粉の飛散開始は早くなる傾向にある。このため、2015年春のスギ花粉の飛散開始は、西日本と東日本は例年より早く、北日本は例年並みとのこと。

寒い日が続いていても、急に気温が高くなる日があると、予測よりも早く飛び始めることがある。

天気予報専門サイトtenki.jp(ココ)では、全国各地の花粉の飛散情報がみれる。


スギ花粉前線
















花粉飛散予想


広島ブログ