マイコプラズマ肺炎は、夏期オリンピックが行われる年に流行するので「オリンピック熱」とも呼ばれている。まさに今年がオリンピックの年。
マイコプラズマというのは、細菌でもウイルスでもない病気を起こす生物。その大きさ(0,2〜0.4ミクロン)は細菌より小さくウイルスより大きい。
国立感染症研究所によると、マイコプラズマ肺炎の感染者数が1999年の調査開始以降で過去最多レベルになっているという。
マイコプラズマ肺炎の症状は、ノドの痛み、鼻水、鼻づまり、発熱も伴う咳、痰のからむ咳など。風邪が長引くと思った場合は、病院に相談した方がよい。
子供や若い人が罹りやすい。体力の弱い高齢者が罹ると、重症化しやすい。脳炎や脳症、下痢や嘔吐などの消化器症状、肝炎など、さまざまな合併症をを起こす。潜伏期間は2~3週間と長め。
感染は飛沫感染や接触感染なので、人ごみに行った場合は、あとで手洗やうがいをしておくこと。
治療には、マクロライド系抗生剤が効くが、薬剤耐性マイコプラズマも現れてきている。