あらかじめ哺乳瓶を熱湯で消毒する必要があるし、熱湯のままでは粉ミルクの栄養分が壊されるので、沸騰後に少し冷ましたお湯で粉ミルクを溶かさないといけない。
ところが、70度以下に冷ますと粉ミルクは溶けなくなる。これを3時間おきに毎日7回、大変でないわけがない。
すぐ乳児に飲ませることができる液体の調整ミルクが製品化できるか、今話題になっている。
乳児用のミルクは、誕生から12か月までの乳児が母乳の代わりとして飲むことができるようにしたもの。日本では、粉ミルクしかない。
一方、欧米では牛乳を主成分として製造された乳児用の液体ミルクが主流になっている。ペットボトルなどに入っていて、乳首型の吸い口を付ければ、すぐに飲ませることができる。
一方、欧米では牛乳を主成分として製造された乳児用の液体ミルクが主流になっている。ペットボトルなどに入っていて、乳首型の吸い口を付ければ、すぐに飲ませることができる。
日本で液体ミルクを販売するのに抵抗になっているのは、長期保存を許可するかどうか。
長期保存すると、ミルクに含まれるミネラル成分が沈殿したり、ミルクが変色したりする問題がある。欧米では、中身の栄養成分が変わらないので問題なしということらしい。
他にも、製造するのに粉ミルクよりコストがかかり、運ぶのにも流通コストが高くつくというのがメーカーサイドの声。
他にも、製造するのに粉ミルクよりコストがかかり、運ぶのにも流通コストが高くつくというのがメーカーサイドの声。
乳児用液体ミルクは、水を加えることなく容器内のミルクを乳児がそのまま飲むことができるので、災害時などで衛生的な水や煮沸消毒をすることができない時には特に役に立つ。
実際、今年の熊本地震では、駐日フィンランド大使館から救援物資として配布され、ずいぶん役に立った。
日本の共働き家庭の割合が60%にもなっている時代、少しでも子育ての負担が楽になるようにするためにも、液体ミルクの販売は貢献できるので、もしコストが高くつくなら税金でまかなってもよいくらいの話ではないかしら。
ご興味のある人は、ココでメーカーへの乳児用液体ミルクの製造・販売の嘆願の署名を集めています。
また、日本製の液体ミルクはもちろんありませんが、外国の乳児用液体のミルクは日本で購入できて、特に災害時にミルクを上げられるように非常用としてたくさん購入されているらしい。