2017年6月2日金曜日
なかなか面白い:GPSの歴史
いつの間にか、私たちの生活の多くにGPSが関わってきている。カーナビは今や自動車で遠方に行くのには必需品になっているし、デジカメで撮った写真のデジタル情報には何処で撮ったかが記録されている。
また、スマホにGPS機能があるために、勝手にこちらの住んでいる場所が特定され、モニターに出てくる広告をよく見ると自分の町の不動産のものだったりする。天気予報、地震速報はもちろん、タクシーの呼び出しなどにも必要になってきている。車の自動運転はGPSなしには考えられない。
これから飛躍的に伸びるドローンを使った宅配便も、GPSを使って場所が特定される。
GPS(Global Positioning System)は、日本語では「全地球測位システム」。米国国防省で軍事目的で作られ、湾岸戦争ではじめて使われた。ミサイルを標的のある場所を指定して的確に到達させるのに必須だった。
しかし、GPSの開発は、もともとロシアや自国(米国)の衛星の位置を特定するために開発された。
面白いのは、発想の転換で、逆に衛星から地球上の位置を特定することができることに気がついた。複数(少なくとも3個)の衛星があることで、地球のどこであっても位置を特定できるようになる。
衛星は常に現在時間と自分の軌道位置の情報を電波で発信していて、地上のGPS受信機(カーナビなど)は、複数の衛星の情報受けて計算することで自分の位置を特定できるというわけ。衛星に問い合わせて返事が来るというふうな相互通信はしていない。
米国の衛星を利用させてもらう現状の場合、10メートルの誤差がある。日本独自のGPS衛星の「みちびき2号」が昨日打ち上げ成功した。これで、1号と含め2機め。最終的に4機打ち上げると、数センチの誤差になるという。
GPSルートファインダー(ココ)
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