2017年6月15日木曜日
将棋の駒の「歩兵」の裏の「と」の意味
クイズです。将棋の駒の「歩兵」はなんと読むでしょうか?
「ほへい」と答えた人は、将棋をやったことがない人。馬に乗った「騎兵」に対して、歩いて戦う戦士は確かに「ほへい」ですが、将棋の駒は、「ほへい」とは読まない。
「ふ」と、答えた人は将棋をやったことがある人ですが、正確には間違い。
答えは、「ふひょう」。「ふひょう」を略して、「歩兵」を「ふ」という。
ところで、「歩兵」の駒の裏には、「と」と書いてあります。
さて、第2問、それでは、「と」は何と読むでしょうか?
答えは、「きん」。「と」に見えますが、本当は「金」のくずし字。「今(きん)」のくずし字という説もあるらしい。
駒の「歩兵」は敵陣まで行くと、駒を裏返して「と金(ときん)」と成る。急に金持ちになった人のことを、「成金(なりきん)」というのは、ここから来る。
将棋で「成金」になれるのは、銀、桂馬、香車もなれる。それぞれの駒の裏には、「金」の字が書いてある。面白いのは、少しずつくずしが異なっていて、どの駒の「金」かが分かるようになっている。
亡くなった父から、将棋の格言をたくさん教えてもらったのを思い出した。
歩のない将棋は負け将棋
名人に定跡なし
へぼ将棋王より飛車を可愛がり
香は下段から打て
桂馬の高飛び歩の餌食
入玉に負けなし
金底の歩岩より堅し
風邪を引いても後手ひくな
敵の打ちたい所に打て
俗手の好手
遠見の角に好手あり
まだまだあったように思う。人生を生きて行く格言にも通じるかも。
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