2017年6月8日木曜日

知らぬまの誤嚥性肺炎が怖い 予防するには?


馬や犬などと違って、人は鼻と口両方で呼吸できる。そのため、口に入った飲み物や食べ物が食道側に入らないで、気管や肺の方に入る誤嚥(ごえん)が起こりやすい。

<馬や犬が鼻でしか呼吸できない話は、以前のBlogを参照ココ

年齢とともに、誤嚥は起こりやすくなる。誤嚥で肺に病原菌が入ると、誤嚥性肺炎になって、抵抗力のないお年寄りなどは死につながることになる。

肺炎で亡くなる人は年間10万人以上。そのうち9割以上が70歳以上の高齢者。そのうち、9割以上が誤嚥性肺炎によるもの。ということは、肺炎で亡くなるほとんどの人は誤嚥性肺炎によるということになる。

2015年の死亡数の死因原因は、(1)がん、(2)心疾患、(3)肺炎、(4)脳血管疾患の順で、肺炎は10%を占めるので、誤嚥性肺炎がいかにアブナいかが分かる。

実は、食べ物より、唾液による誤嚥が問題。起きているときに気管に唾液が入ればむせて咳き込むので大丈夫だが、眠ている間に唾液を少しずつ誤嚥する場合、気づきにくい。

予防するには、口腔内を常に清潔に保ち、虫歯や歯周病なども直しておくこと。高齢者の場合は、肺炎球菌の予防注射を受けること。

舌が上あごを押し上げる力の「舌圧」を鍛えることも大事。舌の筋肉が低下すると誤嚥性肺炎につながってしまう。舌を思いっきり出す、次に上顎を舌で思いっきり押す、喉の奥に舌を思いっきり引っ込める、を繰り返す。




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