2019年2月27日水曜日

バウムクーヘン:日本に来て100周年



ご存知,バウムクーヘンは,ドイツのスイーツケーキ。

そのバームクーヘンが日本に紹介されてから,ちょうど100周年。

日本ではじめてバームクーヘンを作ったのは、ドイツ人のカール・ユーハイム。現在のケーキ、カフェ、ギフトなど を扱うユーハイムグループの創始者。初めて作ったのは、広島県だった。

ドイツの菓子職人のカールは、当時ドイツの租借地・中国の青島(チンタオ)で菓子店を経営していた。第一次世界大戦が勃発し、青島は日本軍に占領されてしまい、カールは日本に捕虜として強制連行されてしまう。

最初は、大阪の捕虜収容所に入れられ、その後、広島の似島の捕虜収容所に移された。広島の収容所に入ったカールは、1919年、広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)でたまたま開かれた浮虜製作品展覧会で自慢のバウムクーヘンを出品した。

これが、日本で初めて焼かれたバウムクーヘンだった。1920年捕虜生活から解放されたカールは、家族を青島から呼び寄せ、横浜に店を開く。しかし、1923年関東大震災で店をすべて失う。その後、神戸にユーハイム本店を開設した。

1930年10月には、昭和天皇即位を記念して、献上菓子に選ばれている。




アポロの「月の石」は「地球の石」だった?



もう少し前のニュースですが,1971年に月面着陸したNASAの宇宙船アポロ14号が持ち帰ったのは,「月の石」ではなく「地球の石」だったようです。

持ち帰った石は,バスケットボールほどの大きさの石で,月の表面にあった。

この石は,今まで月の地殻で作られ、隕石などの衝突で地表に出てきたものだと考えられていた。

ところが,石の成分を調べてみると,地球の石の成分と同じだった。

石はもともと地球のもので、隕石が地球に衝突した時に月まで弾き飛ばされたとのこと。年代を調べてみると,40億年以上前。当時は隕石の衝突が多かったらしい。

月は水分や空気がないため岩石は崩壊しにくいので,地球の石がその時のまま残ったと思われる。

月の表面の石を調べれば,45億年前に地球が誕生した歴史もわかるかもしれない。

ちなみに,日本で月の石は,国立科学博物館と北九州市立いのちのたび博物館で常設展示されている。

2019年2月26日火曜日

カラスの歌の「7つの子」の意味?


童謡「七つの子」の歌詞は,

カラス なぜ啼くの
カラスは山に
可愛七つの
子があるからよ

この「7つの子」というのはどういう意味でしょうか?「7羽」ということなのか,「7歳」ということなのか?

そもそもカラスの寿命は,10年くらいなので,「7歳」は子供とは言えません。実際,カラスは卵から孵化してから約35日で巣立ちします。

一方,雌カラスが産卵する卵の数は,3~4個なので,「7つの子」が「7羽」というのは生物学的に無理があります。

調べてみると,「詩の語呂のよさから選ばれた」という説や,「昔は人の子供の死亡率が高くて,7歳まで生きれば一安心できたところから」説がありました。

さらに,この歌詞を作詞した野口雨情がこの歌詞を作った時に,雨情の子供が7歳だったという説も。

というわけで,「7つの子」はカラス本意ではなく作詞家の勝手でつけられたみたい。替え歌の「カラスなぜ啼くの カラスの勝手でしょ」ではなくて,「作詞家の勝手でしょ」だったわけです。

ところで,カラスの幼鳥と成鳥の違いは,口の中を見ればわかります。幼鳥の口の中は特徴的に赤いのです。




2019年2月25日月曜日

なつかし「阪神百貨店ふるさと名産街」



先日の「お使い物」で思い出したのですが,以前,大阪梅田の地下通路に,全国全ての県の名産販売店が並んでいるところがありました。

阪神百貨店の前にあり,「阪神百貨店ふるさと名産街」という名前でした。それぞれの県の名産店が,幅1間くらい奥行きはほとんどなくひしめくようにして並んでいた。その歴史は古く,1951年から。

出張や旅行などで,実際には行っていない先の土産を買うことができ,その県の包装紙や袋と一緒にしてくれた。

それで,「アリバイ横丁」と呼ばれていたそうです。また,大阪に出稼ぎに来ていた人たちが,懐かしい自分の県の名産を利用する場所でもあった。

今は,必要ならネットや通販で簡単に地方のお土産を購入できるので,2014年3月に閉店したようです。

時代が作り,時代が消していった名物店街の1つでした。


2019年2月24日日曜日

山口県立美術展覧会2019に行ってきた



山口県立美術館で今やっている美術展覧会に行ってきました。

ちょうど,天皇陛下御在位30年をお祝いして,本日だけ無料公開。それと知らずに行ったのですが,まあまあ多くの人が来ていました。

今年の入選作品数は、114。出品297作品のうち,2回の審査で入選数は38%に絞られる。全国公募なので,広島など他県の人も入選していた。この審査の過程は,公開とのこと。

大賞は、「椹野川沿いのイノシシの行進」。4枚の襖に書かれた親子と思わしき3匹のイノシシが描かれている。雪が降っている最中。手前には,畳に囲碁台と碁石が散らばるインスタレーション。イノシシの行進を見て,対戦中の2人が慌てたのかもしれない。

ここの美術展覧会の大賞は,毎年そうだが,インスタレーションが優遇されるみたい。もっと力量を感じる作品に出会いたいものだ。

以下が現在公開されている内容と期日です。

■第72回山口県美術展覧会  2/14(木)~3/3(日)
■コレクション展:
「ヌードの魅力」 2/14(木)~5/6(月・祝)
「シベリア・シリーズⅢ」 2/14(木)~5/6(月・祝)
「雲谷等顔を読み解く」 2/14(木)~3/31(日)









2019年2月23日土曜日

南沙織,森高千里の「誰もいない海」は防府にあった



たまたま知ったお話。

1971年6月に発売された南沙織のデビュー曲「17才」,そしてそれをカバーしたのが森高千里1989年。

この曲の歌詞に出てくる「誰もいない海」は,南沙織が沖縄出身ということで,沖縄の青い海を想像していましたが,実は,山口県防府にありました。

防府市の東,富海(とのみ)海岸がその場所。

山口県防府市出身の作詞家の有馬三恵子が,生まれ故郷の富海の海をイメージに作詞したとのこと。

有馬三恵子の作詞の曲には,南沙織の多くの曲,伊東ゆかり「小指の想い出」,いしだあゆみ「こまらせたいの」など往年の名曲が並ぶ。

それ以外にも,カープ応援歌「それ行けカープ 〜若き鯉たち〜」、「ゴーゴーカープ」、「ヴィクトリー・カープ」等の作詞もしている。


2019年2月22日金曜日

そうなんだ:北広島の銘酒「老亀」



先日,恐羅漢スキー場に行く前に,北広島に泊まりました。その近くに「老亀(おいがめ)」という日本酒で知られる小野酒造の建物がありました。

江戸時代元禄10年(1697年)創業という長寿の企業。

調べてみると,日本の全ての業種の企業で長寿TOP100にはたくさんの酒造メーカーが入っている。

酒造メーカーでは,

須藤本家  茨城県笠間市   永治元年(1141年)
飛良泉本舗 秋田県にかほ市  長享元年(1487年)
剣菱酒造 神戸市東灘区   永正2年(1505年)

がTOP3で古い。

広島・山口で,歴史の古い老舗の酒造メーカーで,TO100入りしているのは,

賀茂鶴酒造 - 1623年創業。広島県東広島市
三井酒造場 - 1668年創業。山口県宇部市
白牡丹酒造 - 1675年創業。広島県東広島市。
小野酒造 - 1697年創業。広島県山県郡北広島町。

さて,小野酒造の「老亀(おいがめ)」のお酒は,どちらかというと甘め。5年ものや10年ものの琥珀色の古酒でも有名。





2019年2月21日木曜日

シャウエッセン「レンジでチン」解禁



ご存知,日本ハムの人気の粗挽きのウィンナーソーセージ「シャウエッセン」。

「シャウエッセン」は,実はその歴史が古く,1985年から発売されていて,すでに34年のロングセラー。

当時,ウィンナーソーセージといえば,家庭では「赤ウィンナー」のことで,本格的なものはレストランやビアホールでしか食べられなかった。

ところで,「ウィンナーソーセージ」はケーシング(外の皮)に羊の小腸に詰めたもののこと。ちなみに,「フランクフルトソーセージ」「ボロニアソーセージ」は,それぞれ豚,牛の小腸に詰めたもののこと。

ついでに,「ウィンナーソーセージ」はオーストリアのウィーンが発祥。「フランクフルトソーセージ」はドイツのフランクフルトで,「ボロニアソーセージ」はイタリアのボロニアが発祥。

というわけで,当時「シャウエッセン」が発売されると,爆発的にヒットした。そして,現在までパッケージもほとんど変わらずに売れ続けている。

その当時から,調理には「シャウエッセン」を茹でて食べるようになっていた。パッケージには「皮が破れる恐れがありますので、電子レンジやオーブンでの加熱はお控えください」とある。

お湯が沸騰したら弱火にし、「シャウエッセン」を入れて3分間茹でる。これを「黄金の3分間ボイル」というそうです。

ところが,つい最近,「レンジでチン」でもよいと「解禁」になった(ココ)。茹でるのとは味が変わるが,以下の条件なら破裂せずに食べることができるとのこと。

加熱時間の目安は,3本の場合は500Wで30秒、600Wで20秒。6本の場合は500Wで60秒、600Wで40秒。皿に移した上で、ラップをかけて加熱すること。

だそうです。

2019年2月20日水曜日

雪少ない恐羅漢スキー場行ってきた



今年は,暖冬でスキー場はほとんど雪がない状態。

グッと我慢して雪を待っていたのですが,このままでは,今年は諦めないといけないかと思っていましたが,ともかくこの休みに恐羅漢スキー場に行ってきました。

予想通り,雪はかなり少なく,地面の枯れ草がそこかしこで見える状態。

ただ,高地のため気温は低く雪質は問題なし。頂上付近では雪の量はまずまずあり,なんとか今年のスキーができました。

昨日今日と気温はかなり上がって雨になるし,もう今年のスキーは終わりかも。







2019年2月19日火曜日

そうなんだ:ミヤマガラスは渡り鳥



この冬になぜか大量のカラスが道路沿いの電線やビルの上に群がっています。こんなに大量のカラスはあまり見たことがないので,調べてみると,どうも日本のカラスではないよ
うです。

中国大陸から越冬のため飛来する冬鳥で、10月から3月頃まで日本にいる。ちょうど,ナベヅルがやってくるのと同じ。

経路は朝鮮半島を経由するので,九州を中心にいたが,滞在地は温暖化で日本列島を北上しているとのこと(参考ココ)。

日本にいて普通にみるのは,「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」でどちらも同じ場所に居て季節で遠くに行くことはない留鳥。

電線に集団で止まっていると,その下の道は糞だらけになる。鳥のフンは,危ないウイルスや病原菌を持っている可能性がある。それが乾燥して,そこら中に広がるのが問題。

カラスの天敵は,大型の猛禽類のワシやタカの仲間だが,今は数が減ってしまったので,カラスの数は増えつつあるそうだ。

少し前までは,東京など大都市ではカラスが増えすぎて,ゴミ袋を破ったり人を襲う問題がよくニュースに出ていたが,精力的に捕獲が行われて,一時期の半数にまで減っている。

ただ,地方はほとんど対策していないので,増えているようです。



2019年2月18日月曜日

「お使い物」と言われて「?」



たまたま人との会話で,「お使い物」と言って通じませんでした。「お家で使うもの」のように取られました。

もしかしたら地方で言い方が異なるのか,それとも「お使い物」というのはもう死語になったのかしら?

ご存知のように(?),「お使い物」は「贈り物」「御進物」のこと。

デパートで,物を買うと「お使い物ですか?」と聞かれて,「そうです」と答えると,「熨斗(のし)をつけましょうか,表書きは何にしましょうか」などと聞かれる。

手土産(てみやげ)もほとんど「お使い物」と同じ意味だが,ちょっとニュアンスが異なる。「お使い物」の方がもう少し改まって高価なものかも。

「お使い物」の「お使い」ですが,辞書によると,人の用事を足すために、目的の場所へ行くこと。また、その人のこと。「母親のお使いで出かける」などと使う。

「お使い」は,「お遣い」がより正しいみたいで,「心遣い」「相手を思い遣(や)る」という意味が込められている。

というわけで,「お使い物」は,改まって相手のことを気遣った「贈り物」ということでしょうね。


2019年2月15日金曜日

NHKガッテン:これで首コリ解消



NHKの「ガッテン!」で,簡単「首コリ解消法」をやっていましたので,メモで残しておきます。

「肩こり」は、背中にある大きな僧帽筋の血行が悪くなることが原因で起こるのに対し,「首こり」は,首の表面の筋肉の2層下にある,小さな8個の筋肉「後頭下筋群」の血行が悪くなるから。

「後頭下筋群」の血行が,悪くなって緊張すると神経を圧迫して、頭痛・吐き気・めまいなどを引き起こします。

日本人の女性の7割、男性の4割がこの「首のこり」に悩んでいるとのこと。

「首コリ」を引き起こす原因の1つは姿勢で,PCやスマホを長い間,同じ姿勢で見ているとなる。もう1つは,目の使いすぎ。視点を動かすだけで「後頭下筋群」も緊張することになる。

さて,「首コリ」を解消する方法ですが,「後頭下筋群」の血流をよくすることが大事。首を大きく動かす運動は,首の表面の筋肉の血行には有効だが,「後頭下筋群」には効かない。

正面を向いて,目を閉じ首を軽く左右に動かします(片側3秒くらいの時間で)。20往復で1セット。

今度は,同じように正面を向いて,目を閉じ首を軽く上下に動かします。これも20往復で1セット。大きく動かす必要はない。

次に,アゴをグッと引いて下を見て3秒間後,リラックスを3秒。これを10回で1セット。

これらを,1日3回行う。このように首周辺を軽く動かすことで,「後頭下筋群」の緊張が取れ,「首コリ」が解消する。


2019年2月14日木曜日

柄杓田の牡蠣小屋に行ってきた ここは◎



北九州門司柄杓田(ひしゃくだ)の牡蠣小屋に行ってきました。ここは、知る人ぞ知る本物。何度もリピートしています。

九州自動車道、門司インターで降りて、柄杓田(ひしゃくだ)港に向かう。「北九州カニ・カキロード」の看板を見ながら、7、8分。平尾の牡蠣小屋は、海のそばにある。

連休に行ったので,11時ですでにお客でいっぱい。結局1時間くらい待つことに。

今年は,暖冬で牡蠣の成長がよいみたいで,いつもは大,中,小の大きさから選ぶところ,特大、大,中となっていて,小がない。

牡蠣ご飯(牡蠣入りみそ汁つき)、カキフライも頼みました。ここのカキフライは、日頃食べるカキフライと次元が違うおいしさ。これだけは、食べるべし。タルタルソースを多めにしてもらいましょう。

七輪で、牡蠣の平たい側を焼き、少し水蒸気が殻から出てきたら、ひっくり返す。そのうち殻が口を開いたら食べどき。殻を開いて、少しのポンズをかけていただく。

本日のお会計 他の牡蠣小屋よりだいぶお安めです!
七輪炭代 500円
牡蠣大 1kg 900円
牡蠣ご飯セット 300円
カキフライ 500円

軍手は100円で買えますが、持参するとよいです。
また服にいろいろ飛んでくるので、避けるものを持参するとよいかも。(牡蠣小屋によっては、エプロンを貸してくれるがここはないので、汚れてもよい服が安全)








2019年2月13日水曜日

スマホ電池は低温では持ちが悪くなる 高温では?



気温が低くなると,スマホなどのリチウム電池切れが早くなるのをご存知でしょうか?

電池一般的に言えることなんですが、温度が低くなると電池の内部抵抗が大きくなってしまいます。

低温では,電池内部の電解液をイオンが移動するのが遅くなるのが原因。iPhoneの場合,使用温度は0度から35度で使用するように書いてあります。0度以下になると電圧が上がらず,バッテリーの消耗が早くなる。

電圧が十分上がらなければ,電源が落ちることになります。最近,寒波の来ている北海道では-20度以下になっているので,外でスマホを使うのは大変かも。

ここで,高い温度ではどうかも気になるところ。実は,低温のようにバッテリーの消耗が早くなることはありません。

ただ,45度を越えると,電池そのものが劣化する。使っていて,熱く感じるようなら,スイッチを切って冷ますこと。熱くなった状態で,ポケットやカバンに入れて熱いままでおくと,劣化は確実に進みます。

だからと言って,冷蔵庫で冷やすなどはペケ。内部で結露するようなことになると,スマホをお釈迦にすることになるかも。




2019年2月11日月曜日

逆鱗は竜の1枚の鱗に触れること



昨年、トランプ米国大統領の逆鱗(げきりん)に触れて、たくさんの大臣が辞めさせられました。

「逆鱗にふれる」というのは、主君、上司や目上の人を怒らせること。「逆鱗」は、中国由来の言葉で、中国では君主は竜に例えられたので、君主を怒らせることを意味した。

逆鱗というのは、竜の81枚の鱗(うろこ)のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生える鱗のことをいう。竜は本来おとなしいが、この逆鱗に触れられると、怒り出して触れた者を殺すと言われている。

同じような言葉に、「逆撫で」は,毛の生えている方向と反対に撫でることから,わざわざ人の気分を害するような言動をとること。こちらは,目上など関係ない。

「癪(しゃく)に障る」も近いが、こちらは単に怒るという意味で、目上など関係ない。

また、「琴線に触れる」は、目上など関係なく,感じやすい心情を刺激して,感動や共感を与えるという意味。

「虎の尾を踏む」も似ていそうだが、非常に危険なことをするという意味で、だいぶニュアンスは違う。

少しずつニュアンスが異なる同じような言葉がいくつもあるものですね。




2019年2月10日日曜日

なつかしお土産「ペナント」その栄枯盛衰



平成に生まれた人は,多分わからないと思います。

日本中の観光地のお土産屋さんに必ずあったのが,絵葉書と並んで「ペナント」。

細長い三角形の布で出来ている旗で,その観光地の銘や風景が書いてあった。買って帰っても結局,引き出しに眠っているだけなのですが,人によっては壁にたくさん貼り付けていました。

「ペナント」の歴史は古く,中世欧州の騎士が槍の先端に小さな三角旗をつけたところから始まる。この旗は「pennon」といい,吊るすペンダント「pendant」との造語が,ペナント「pennant」となった。

戦いに勝った方が敗者の旗を取り上げた。そこから,優勝旗の意味が付加され,さらに優勝そのものを意味するようになった。プロ野球の優勝レースのことを「ペナントレース」と呼ぶのはそういう由来から。

話をお土産「ペナント」に戻すと,お土産「ペナント」が始まるのは1950年代後半。大学の山岳部が登頂の証として山頂に大学名の入ったペナントを置いていった。

それをみた山小屋の人が登山の記念品として「ペナント」を売り出した。それが,観光地のお土産へと広がっていった。

冒頭に書いたように,買っても結局役立たずの「ペナント」は昭和と共に消えていったみたいです。

ところで,何かの大会で優勝カップをもらうと,優勝者の名前が入った細長いリボンがついていますが,このリボンも「ペナント」と呼ぶようです。

2019年2月9日土曜日

和菓子の最中(もなか)の疑問スッキリ



和菓子の「最中(もなか)」ですが,漢字だけ見れば,「さいちゅう」と読みますね。

そして「お風呂に入っている(もなか)に電話が鳴った」とは言いませんよね。お菓子の最中はどうして「もなか」なのか?

歴史的には,平安時代に宮中で「中秋の名月」の時の月見の宴で,菓子を食べながら月見をし,歌を詠んだ。満月は,「最中(もなか)の月」と言われていた。

詠まれた句には,

池の面に照る月なみを数ふれば 今宵ぞ秋の「もなか」なりける

そして当時,月見に食べる菓子のことを,「最中(もなか)」と呼んでいた。

当時の「最中(もなか)」は餅の薄い焼き菓子だったみたいで,江戸時代になって,その餅菓子に餡を挟んで食べるようになった。

ということで,「最中(もなか)」は,あの皮の方がルーツだったみたいです。

てっきり,「最中(もなか)」は,中の餡のことで,皮は餡を食べる時手を汚さないようになっているだけかと思っていました。




2019年2月8日金曜日

豚コレラがアブない!



愛知、長野、滋賀、岐阜長野、滋賀、大阪で,養豚場のブタが「豚コレラ」に感染して大変なことになっていますね。

昨年の9月に,岐阜県の養豚農場で最初の感染が始まった。日本では、平成4年以来26年ぶり。

豚コレラは、豚やイノシシが感染する病気で、家畜の法定伝染病に指定されていて,強い伝染力と高い致死率をもつ。

調べてみてわかったのは,厚労省が管理するのではなく,農林省。病気ですが,家畜の病気は農林省。

「コレラ」というので,「コレラ菌」かと思いきや,ウイルスが原因。

養豚場からどのように他の養豚場にウイルスが行くのか,その感染ルートは完全にはわかっていないが,昨日のニュースだと,ブタの飼料にウイルスが入っていたみたい。飼料を運ぶうちに感染が広がったのが一因。

ただ,周辺ではこれまでも感染した野生イノシシも確認されてているので,野生イノシシからウイルスが広がった可能性も。

もう一つの感染経路が,中国。中国でも「豚コレラ」が流行っていて,最近の訪日中国人旅行者数の上昇で,彼らが中国から持ってきた食べ物にウイルスが付いていたという報告もある。経済のためにインバウンドを増やしすぎるのは,どうかと思う。

ニュースなどの説明では,人には感染しないということですが,インフルエンザもウイルスで鳥からブタに移って人に感染すると言われているので,人には感染しない保証はない。

かわいそうなことに,ブタの殺処分の対象は計約1.6万頭に上るという。







2019年2月7日木曜日

インポッシブルバーガー&ビヨンドバーガー



米国では,インポッシブルバーガーやビヨンドバーガーが人気になって広がって来ているそうです。そしてもうすぐ日本にも上陸!

どちらもフェイク肉(人工肉)で,大豆やエンドウ豆などの植物タンパク質から作られている。その見ため,匂い,味,食感はほとんど動物の肉と同じところまで来ている。

インポッシブルの場合,血が滴るところまで同じ。その血の味も舌で鉄成分を感じるほど。

血はどのようにしているかというと,大豆の根にある大豆レグヘモグロビンというたんぱく質を使う。血液が赤いのは赤血球内のヘモグロビンが赤いからで,お肉が赤いのはヘモグロビンとミオグロビンが赤いため。

インポッシブルの肉では,酵母に遺伝子組み換えによって大豆レグヘモグロビンを大量に作らせたものを用いる。その肉の赤色成分はほぼ本物のお肉と同じというわけ。

畜産による動物肉だけでは,現在の世界90億の人口を養うことができない。実際,牛や豚などはたくさんの飼料が必要になり,かなり効率が悪い。

インポッシブル社は,2035年には世界中が動物肉から完全に植物肉に変わることを標榜している。

さて,気になる値段ですが,一番安いのが13ドルとマックのビッグマックが5ドルなので,まだまだ高め(参考ココ)。

カロリーですが,ビッグマックで524キロカロリーに対して,インポッシブルバーガーは,220キロカロリーと少ないのはうれしい。

そのうち日本でもスタートすると思いますが,全く動物肉と同じでカロリー低めなら,フェイク肉に置き換わっていくのもアリかもしれないですね。




2019年2月6日水曜日

シャツインはいつからダサくなったか?



ボトムスやパンツの中に,シャツの裾を入れる「シャツイン(タックイン)」というのは,いつからかダサいことになったのでしょうか。

フォーマルな服装やビジネスの場合は,もちろん「シャツイン」でしょう。

シャツを出すのは行儀が悪い、ルーズと考える方もあるでしょうが,おしゃれで着る場合,やはり「シャツアウト」でないと。

特に,カジュアルな服装だとシャツはズボンの外に出すのが普通でしょうね。

いつからか調べてみると,ヒップホップが流行した1994~95年から「シャツイン」がダサいと考えられるようになったみたいです。

「シャツアウト」にする場合のポイントは,シャツの着丈の長さ。例えばカッターシャツの場合,着丈はかなり長くなって不恰好になってしまいます。

「シャツアウト」のためには,それ用に着丈が短くなっているものを選びます。短いことで,足長効果もでてきます。

「シャツイン」でおしゃれにできないかというと,少し大きめのシャツにしてブカブカさせ,シャツと異なる配色のベルトをつけることで,一気におしゃれになります。

全体バランスをみて,シャツを着こなせば,「シャツイン」でもダサくなくおしゃれにできるでしょう。





2019年2月5日火曜日

そうなんだ:「マーフィーの法則」



「マーフィーの法則」というのをご存知でしょうか?

「ある物事に2つの可能性がある場合,望まないことのほうが現実となりやすい」

「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」

「お店で自分が選んだレジが,一番時間がかかる」

など,確率的理論ではありえなくても,経験的にそうなりやすいという不思議な法則。

「マーフィーの法則」の「マーフィー」は,米国空軍研究所のエドワード・マーフィーが,その研究の中で,「If there is any way to do it wrong, he will」(いくつかの方法のうちに悪くなる方法があるとき、人はそれを選んでしまう)と報告した。

「マーフィーの法則」は,教訓的なものや皮肉を込めた経験則集になって発展して来ている。

下に,これはと思うものを上げましたが,心当たりはないでしょうか?

「避けたい人ほどよく会う」

「人は誤解により友人になろうとし、理解により離れていく」

「20分ごとに来るバスに乗るための平均待ち時間は15分である」

「急いでいるときに限って信号が赤になりやすい」

「天気予報の雨の予報は、傘を忘れた日に限って的中する」

「ヒールを履くと 溝に遭遇する」

こうやって眺めると,望んでいないことがあるとなぜか起こりやすいということでしょうね。自己暗示が問題なんでしょうか。それを逆に利用すれば,成功確率を上げることができるという理論もあるようです。


2019年2月4日月曜日

紅梅がほぼ満開そして散り初め



庭の紅梅がほぼ満開です。そして散り始めています。

1月13日が咲きそめだったので,桜より梅の方が,花の寿命が長いですが,散る花ビラはやはり悲しい。

庭には,枝垂れ梅もあるのですが,こちらはやっと最初の花が咲いたところです。

王仁(わに)の古今和歌集仮名序に,

「難波津 (なにはづ) に 咲くやこの花 冬ごもり 

  今は春べと 咲くやこの花」

とあり,ここでいう「この花」は梅のこと。「難波津」というのは,大阪のことで,大阪市に「浪速区」と「此花区」というのがありますが,その名前の由来はこの歌から。

梅の花が全て散ると,葉が出て来て,3月末に桜が咲く頃には,いっぺんに景色が変わります。




2019年2月3日日曜日

東京オリンピックのチケット発売 購入方法



2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式と各競技の公式チケットの販売概要が発表されたましたね。

4月以降に,公式チケット販売サイト(ココ)で,全競技・式典の抽選申し込み受け付けを開始。結果は6月中旬以降に発表される。

抽選申し込みには,まず「TOKYO2020 ID」への事前登録が必要で、すでに125万人を突破しているそう。

秋以降には販売サイトを通じた先着順販売、また20年春以降は都内に設置予定のチケット販売所で窓口販売も行う。

開会式の場合で,席によって8,000円~150,000円の価格帯。他の競技については,ココを参照のこと。

その競技の人気度で価格が異なっていて,人気の高い陸上の男子100メートル決勝などは,全競技で最高の13万円となっているとのこと。


2019年2月2日土曜日

回転しない「かっぱ寿司」に行ってきた



近くにある回転寿司「かっぱ寿司」が,しばらく改装で閉店していたのですが,行ってみると開店していました。

入ってみると,お寿司が回転していません!

以前の回転式のコンベアの代わりに,直線的に動くベルト式のコンベアが上下に2台あって,それで運ばれてきます。

受付で席が決まると,番号札兼ICの札をもらって,席まで行きます。メニューも今までのタッチパネルモニターの代わりに,パッドになっていて手元で操作します。

お寿司やお吸い物などメニューは,すべてパッドをタッチしてオーダーします。そうすると,ベルト式のコンベアが動いて注文したお寿司やお吸い物が運ばれてきます。

今までだと,お椀に入ったお吸い物はコンベアでは運ばれず,スタッフの人が個別に持ってきてくれましたが,すべてベルト式のコンベアでやってきます。(大きなうどんなども同じかどうかは確かめていません)

メニュー自体はあまり変わっていなかったように思います。100円皿は,1皿に普通お寿司は2貫ですが,1貫で50円で注文できるようになっていました。

お一人様の場合,色々な種類のお寿司を食べたい時にはありがたいでしょうね。

また,今までだと,食事後スタッフに来てもらって皿の数を数えてもらっていましたが,パッドで食事終了のボタンを押すだけで,後はレジでICの札を出して清算するだけ。

すぐ慣れると思いますが,席に座った時は,横にお寿司が流れていないので違和感があります。殺風景な感じです。お店のスタッフの数は減ったみたいなので,人件費は削減できるでしょう。

実物のお寿司やデザートが流れているのを食べたくなるものもあるのですが,流れていないと,定番のものだけになりやすいのが問題。

子供さんなどは,今までだと,ジュース,ケーキ,フライドポテトなどが目の前に来た方が楽しいでしょうね。逆に,目の前のフライドポテトを食べたいとごねるのがなくなるのでよいかも。

今までだと,取られないでずっと回っているお寿司は,時間が長くなると衛生的にも問題なので,多分,ある時間が経てば廃棄していたのでしょうが,新方式は,オーダーが入ってから作るので無駄がない点は○ですね。

ところで,「かっぱ寿司」の表看板にはまだ「回転寿司」の文字が残っていました。も「回転」じゃあないのに。



この写真だけ見ると,今までと同じように見えますが,















お寿司が運ばれていないときは,何もなし。ベルトコンベアも動いていません。何か殺風景。



















パッドで注文します。

















回転していないのに,「回転寿司」。




2019年2月1日金曜日

そうなんだ:「ティラミス」のこと



ご存知「ティラミス」は,イタリア発祥のデザート。

日本では,1990年頃のバブル期にブームになり、最初ファミレスのデニーズのデザートとして出されたのがブームのきっかけ。

「ティラミス」の作り方は,マスカルポーネチーズ入りのクリームとエスプレッソを浸み込ませたフィンガービスケットかスポンジなどを交互に重ね、最後にココアの粉を上からふるう。

白いクリームのものもありますが,イタリア本場では卵が入っていて黄色になります。

「ティラミス」を最初に作ったのは,北イタリアのトレヴィーゾにあるレストラン 「ベッケリーエ」 とする説が主流のようです。オリジナルは,「サヴォイアルディ」というフィンガービスケットを使っていた。

イタリア語のtiramisuの,tiraは「引っぱる」、miは「私を」、suは「上に」という意味で、直訳すると「私を上に引き上げて」という意味。さらに,「私を元気にして」という意味に。

イタリアでは,もともと夜遊びをする前にティラミスを食べて元気を付けたそうで,「夜のお菓子」だったそうです。そのために卵が入っていたわけです。



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