童謡「七つの子」の歌詞は,
カラス なぜ啼くの
カラスは山に
可愛七つの
子があるからよ
この「7つの子」というのはどういう意味でしょうか?「7羽」ということなのか,「7歳」ということなのか?
そもそもカラスの寿命は,10年くらいなので,「7歳」は子供とは言えません。実際,カラスは卵から孵化してから約35日で巣立ちします。
一方,雌カラスが産卵する卵の数は,3~4個なので,「7つの子」が「7羽」というのは生物学的に無理があります。
調べてみると,「詩の語呂のよさから選ばれた」という説や,「昔は人の子供の死亡率が高くて,7歳まで生きれば一安心できたところから」説がありました。
さらに,この歌詞を作詞した野口雨情がこの歌詞を作った時に,雨情の子供が7歳だったという説も。
というわけで,「7つの子」はカラス本意ではなく作詞家の勝手でつけられたみたい。替え歌の「カラスなぜ啼くの カラスの勝手でしょ」ではなくて,「作詞家の勝手でしょ」だったわけです。
ところで,カラスの幼鳥と成鳥の違いは,口の中を見ればわかります。幼鳥の口の中は特徴的に赤いのです。