2019年2月18日月曜日

「お使い物」と言われて「?」



たまたま人との会話で,「お使い物」と言って通じませんでした。「お家で使うもの」のように取られました。

もしかしたら地方で言い方が異なるのか,それとも「お使い物」というのはもう死語になったのかしら?

ご存知のように(?),「お使い物」は「贈り物」「御進物」のこと。

デパートで,物を買うと「お使い物ですか?」と聞かれて,「そうです」と答えると,「熨斗(のし)をつけましょうか,表書きは何にしましょうか」などと聞かれる。

手土産(てみやげ)もほとんど「お使い物」と同じ意味だが,ちょっとニュアンスが異なる。「お使い物」の方がもう少し改まって高価なものかも。

「お使い物」の「お使い」ですが,辞書によると,人の用事を足すために、目的の場所へ行くこと。また、その人のこと。「母親のお使いで出かける」などと使う。

「お使い」は,「お遣い」がより正しいみたいで,「心遣い」「相手を思い遣(や)る」という意味が込められている。

というわけで,「お使い物」は,改まって相手のことを気遣った「贈り物」ということでしょうね。



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