もう少し前のニュースですが,1971年に月面着陸したNASAの宇宙船アポロ14号が持ち帰ったのは,「月の石」ではなく「地球の石」だったようです。
持ち帰った石は,バスケットボールほどの大きさの石で,月の表面にあった。
この石は,今まで月の地殻で作られ、隕石などの衝突で地表に出てきたものだと考えられていた。
ところが,石の成分を調べてみると,地球の石の成分と同じだった。
石はもともと地球のもので、隕石が地球に衝突した時に月まで弾き飛ばされたとのこと。年代を調べてみると,40億年以上前。当時は隕石の衝突が多かったらしい。
月は水分や空気がないため岩石は崩壊しにくいので,地球の石がその時のまま残ったと思われる。
月の表面の石を調べれば,45億年前に地球が誕生した歴史もわかるかもしれない。
ちなみに,日本で月の石は,国立科学博物館と北九州市立いのちのたび博物館で常設展示されている。