葉をちょっとづつ食ベ散らかすムシかもしれないが、それらしきムシはいくら探してもみつからない。
調べてみると、梅、桃や桜の葉で発生する「穿孔褐斑病」(せんこうかっぱんびょう)という病気で、カビが原因。梅雨時期、気温があるわりに湿度が高く日照が少ない条件で、原因カビが繁殖する。
梅では、カビ菌が付くと、感染部位の細胞は、自ら死んでいく。この時、活性酸素を発生させ、カビ菌もろとも死滅させることで、他の組織を救う方法だ。これを専門用語で「過敏感反応」という。
人為的にこれは誘導できて、爪楊枝などで葉に傷をつけたり、熱くなった線香先端を押当てるなどすると、死滅した部分の外側に黒い輪郭(円紋もしくは死環)が現れる。この周囲の細胞までが死滅して他の組織を守る。
さて、穿孔褐斑病の対策についてですが、木全体に影響がある場合は殺菌剤で処理する方法はあるが、木自体は自己防衛法を知っているので放っておいてもだいじょうぶとのこと。
もうすぐ梅雨が終われば湿度が下がるので、カビが増殖しにくい環境になるので、病気はおさまるでしょう。