ジュノーは、今後1年8カ月かけて木星の周りを37周し、大気中の成分や木星の内部構造などを調べる。
木星は太陽系が出来上がるとき最初に誕生した惑星と考えられていて、その起源に迫ることで、太陽系の成り立ち、さらには地球の起源を解き明かすことにもつながると期待されている。
ジュノーには、木星を観測し、木星の衛星を発見したことで知られるイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイの記念プレートと、レゴ人形3体(ローマ神話の神ジュピター、その妻ジュノー、ガリレオ)が搭載されている。
ジュノーは、木星の周りを取り巻く強力な磁場で生じる放射線を避けるため、影響を受けにくい極地をかすめるように飛ぶ楕円軌道をとる。約2週間に1周するペースで周回しながら観測を続け、最後は木星に落下する。
木星は太陽系の惑星で一番大きく、写真のように表面に高気圧性の嵐による「大赤斑」ができている。雲のため、地面の構造は分かっていないが、ジュノーはその中まで入っていくので、観察結果が楽しみだ。