2016年7月26日火曜日

「水素入浴剤」でやけど?

水素を発生するというパック型入浴剤でやけどをするケースが起きているという。国民生活センターが注意を呼び掛けた(ココ)。

ここ2、3年で「水素」がフィーバーしている。飲み物で「水素水」が人気で、「水素入浴剤」もある。アンチエイジング(老化防止)によいとのこと。

「水素入浴剤」は、酸化カルシウム(生石灰)やアルミニウムが配合されたものが水と反応して水素を放出する仕組みを使っていて、化学反応に伴い高熱を発するため、専用のパック容器に入れて使う形になっている。

お湯につけてすぐに入浴剤の表面が90度程度の高温になるので、それを触ってやけどをした多数の事故があったという。入浴剤をお湯に入れたら直接触れたり、湯に入れた直後に取り出したりしないことが大事。

水素は、体内の活性酸素と結合し無害化してくれる。活性酸素は、普通にしていても体の細胞内で発生していて、ストレスや、紫外線を浴びたり、運動すると多く発生する。活性酸素は反応性が高く、細胞には毒で、DNAを傷つけ、その結果老化を早める。

水素は活性酸素と結合して水になるので、抗酸化作用があるといえる。抗酸化物質として、赤ワイン(アントシアニン)やお茶(カテキン)のようなポリフェノール、ビタミンCなどが知れられているが、これらは飲んでも細胞内まではほとんど届かない。

ところが、水素は体表からでも体内に入ると考えられている。ただ、水素はほとんど水に溶けない(約1.6ppm)ので確実に有効という科学的な証拠はまだ示されていない。

それでも、水素風呂を使った人の感想をみると、ホカホカする、体調がよくなった、アトピーが治った、お肌がスベスベになったなどあるので、ご興味のある方はどうぞ。

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