2016年11月20日日曜日

そういうことか:「ビュリダンのロバ」

人間だれしも、岐路に立つと迷います。そんな大きな岐路でなくても、たとえば、レストランでメニューを見ながら、ハンバーグにするかステーキにするかも迷うところでしょう。

動物も同じように迷うようです。

おなかを空かせたロバが、左右に道が分かれた岐路に立って、その道の先には、どちらも同じ量の干草のご飯が置かれていた場合に、ロバはどちらの道も進めずに餓死してしまう、というのです。

これは、心理学で使われる有名な例え話で、「ビュリダンのロバ」という。フランスの哲学者ジャン・ビュリダンが提唱したもの。

選択にはしばしは「痛み」を伴う。どちらかという「選択」をおこなった場合,「別の道の方がよかったのではないか」という後悔や不安の念にかられることになり,それが強い心の痛みになる。

その痛みは、ときには餓死よりも強い痛みになるので、ロバは選択できずに餓死したというのです。ビュリダンは、コインでも投げて考えずに決めなさいと勧めている。実は、本当に良い選択というものはないのかもしれません。

ところで、本当のロバは餓死することはない。コインなしでも、どちらかの道を選択することができるのです。であれば、人もできるはずでしょうね。

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