2013年11月28日木曜日

バナメイエビの名の由来

日本各地のホテルやレストランで、バナメイエビをシバエビと表示して調理販売していたことが問題となったのは、耳に新しい。なぜバナメイエビという名がついたのかと調べてみると、このエビの学名がLitopenaeus vannameiと、種名がバナメイだからと分かった。

バナメイエビもシバエビもクルマエビ科に属するエビ。東太平洋原産で、食用として広く漁獲・養殖されている。成体は水深72m以浅の海洋に、稚エビは河口域に生息する。日本には主にタイなどの東南アジアの養殖エビとして輸入している。

養殖方法が確立した1990年代には中国、東南アジアを含む世界中で養殖がおこなわれるようになった。2004年までに世界でのバナメイエビの生産高は1,116,000 tに達し、ブラックタイガーのそれを上回った。

バナメイエビは、孵化から稚エビのとき以外は薄い汽水、または、真水でも育ち、塩分濃度の管理が容易である。また、通常ブラックタイガーなどは、養殖池では水底の砂の上 や砂の中にもぐっているので、面積で入れられるエビの数が決まってしまう。しかしバナメイは水中を泳ぎまわっているので面積ではなく体積になるため同じ池でも多くのエビを養殖できる。さらに、バナメイエビは丈夫で養殖池に入れたエビの80%が育つといわれている。また、ブラックタイガーのように黒くないので、見た目もよいなどから、ブラックタイガーエビの生産量が減少しバナメイエビが増えており、結果として価格も安い。

車エビや伊勢えびならともかく、もともと多量に穫れたので、芝えびも上等とはいえず、庶民のものであったわけで、芝えびのエビチリと言われてもピンとこないが、芝えびと名売ってバナメイを出すほどの芝えびでもないように思う。







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