五百羅漢図は、掛軸全100幅に、それぞれ5人ずつの羅漢を登場させ、総勢で500人の羅漢たちが、一大叙事詩を繰り広げていくというもので、羅漢信仰が視覚的に伝えられている。羅漢は釈迦の弟子で、悟りを開いて特殊な能力を有する人たち。
狩野一信は、嘉永7年(1854)春からおよそ十年の歳月を費やし、文久3年に96幅を描き上げたところで没した。享年48歳。 残りの4幅は、弟子の一純が一信の下図をもとに描いたという。
五百羅漢図は次の様な構成となっている。
第一幅から第十幅までは羅漢たちの日常の姿、
第十一幅から第二十幅までは 六道の苦から衆生を救済する様子、
第二十一幅から第二十五幅までは 頭陀行と呼ばれる修行の様子、
第二十六幅から第三十幅までは 羅漢達が神通力を発揮する場面、
第三十一幅から第三十五幅までは 羅漢が様々な禽獣を手なずける場面、
第三十六・三十七幅は 龍宮での歓待供養の場面、
第三十八幅は 仏像や舎利を洗い清める場面、
第三十九・四十幅は 寺院建立の場面、
第四十一幅から第四十五幅までは 羅漢が七難から人々を救う場面、
第四十六幅から第五十幅までは 東西南北の四洲に遊化する姿
(ここでいう1幅は1双つまり2枚からなる)
五百羅漢図は次の様な構成となっている。
第一幅から第十幅までは羅漢たちの日常の姿、
第十一幅から第二十幅までは 六道の苦から衆生を救済する様子、
第二十一幅から第二十五幅までは 頭陀行と呼ばれる修行の様子、
第二十六幅から第三十幅までは 羅漢達が神通力を発揮する場面、
第三十一幅から第三十五幅までは 羅漢が様々な禽獣を手なずける場面、
第三十六・三十七幅は 龍宮での歓待供養の場面、
第三十八幅は 仏像や舎利を洗い清める場面、
第三十九・四十幅は 寺院建立の場面、
第四十一幅から第四十五幅までは 羅漢が七難から人々を救う場面、
第四十六幅から第五十幅までは 東西南北の四洲に遊化する姿
(ここでいう1幅は1双つまり2枚からなる)
六道の地獄や餓鬼の個々の細かい描写は、印象的。また、たくさんの動物、想像の動物が出てくるが、よく見ないと見つからず、見つかるとやった!という気持ちになる、描写はかなり精緻。山口県立美術館にはよく行くが、ここ数年でこんなにたくさんの人をみたことがないくらい盛況だった。行く価値十分ありです。