2014年9月16日火曜日

生き物の数え方:鶏は1羽、エビは1尾、それでは蝶は?

動物や昆虫などを数えるのに、英語では、動物の名前の前に数字を置くだけでよいが、日本語では助数詞というのが数字と名詞の間にくる。「匹」で数えるのもありだが、日本語をうまく使うには助数詞をよく知る必要がある。

鶏は1羽、エビは1尾、それでは蝶は?という質問だが、蝶は、1頭、2頭と数える。なぜ蝶を「頭」で数えるのかについて説明する前に牛などをどうして1頭、2頭と数えるのかについて説明が必要だ。

冒頭に英語には、助数詞は無いように書いたが、例外もあって、牛を数えるのに、「four head of cattle 」(このときheadはheadsではない)というふうに使う。動物を数えるのに英語圏では、「head」で牛のあたまかずを数えた。

日本語にこれが取り入れられ「頭」という助数詞が作られたのは、明治の終わりころ。最初は動物園で使われたらしい。それまでは、「匹」で数えていたという。動物園ではなんでも「頭」で数えたので、蝶も「頭」で数えた。これが蝶を「頭」と数える由来。

実は、蝶だけでなく、昆虫は皆「頭」で数える。昆虫ではないが、蜘蛛、サソリも同じ。エビを「尾」で数えるのに変な感じですね。

ちなみに、ウサギが1羽、2羽なのは、耳を羽に見立てて鳥として食べていたという説がある。

モルフォ蝶


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