2014年9月28日日曜日

ヘルシアは脂肪を燃焼しない?高濃度カテキンの恐怖

花王の「ヘルシア」シリーズ、ヘルシアウオーター、ヘルシア緑茶、ヘルシアコーヒーは体脂肪を消費するということで、特定保健用食品(トクホ)に指定されている。

トクホというのは、健康食品が氾濫するなか、科学的根拠を国が評価し承認を与えて、消費者が安心して選べる製品のこと。

しかし、国が効果を確かめるのではなく、メーカーがトクホ申請時に科学的データをつけるというもの。トクホに選ばれると、実際他の飲料よりも値段を高くして売れるし、その価格でも皆買っていく。

ヘルシアの有効成分は、高濃度カテキン。カテキンは、ポリフェノールの仲間で、茶カテキンはお茶由来、クロロゲン酸はコーヒー由来の苦み成分のこと。

よく調べてみると、高濃度カテキンが体脂肪を消費するという試験結果はあるが、なかったという報告もある。また、体脂肪を消費するそのメカニズムは不明のまま。

注意したいのは、欧米では高濃度カテキンの摂取で肝臓障害が報告されていて、現在販売禁止となっている。摂取量と安全性に関する科学的なデータも現在までない。

加えて、ヘルシア緑茶には多量のカフェインが含まれている。1本(350ml)に約80mgでかなり多い。体重が60kgの人が1日250mg以上の摂取で中毒が起こるとされる。

お茶やコーヒーも飲まないで、食後毎回ヘルシアを飲むだけでカフェイン中毒になることになる。(カフェインの毒性については、以前のBlog参照ココ

ちなみに、サントリー、トクホの「黒烏龍茶」の有効成分もウーロン茶重合ポリフェノールでヘルシアと問題点は変わらない。テレビのCMが「これを飲めば油ものを食べても大丈夫という印象を受ける」として消費者庁から不適切と怒られている。

トクホは、売る側の利益のためで、消費者側のためではないようにみえる。ぜひリスクについても商品に書いてほしい。タバコのパッケージに「喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます」と書かれているように。


ヘルシア



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