2014年9月14日日曜日

目の難病にiPS細胞で人体初の手術

理化学研究所発生・再生科学総合研究センターと先端医療センター病院は12日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った網膜の細胞を、目の難病「加齢黄斑おうはん変性」の患者に移植する臨床研究の手術を行ったと発表した。

様々な組織や臓器の細胞に変化させられるiPS細胞を用いた再生医療は世界初。京都大の山中伸弥教授が2006年に生み出した「夢の細胞」は、誕生から8年で、本格実用に向け新たな段階に入った。

患者は兵庫県在住の70歳代女性。失明の恐れもある指定難病「滲出型加齢黄斑変性」を罹っていて、もろい血管ができて水分や血液がしみ出して、視力が徐々に低下していた。

理研の高橋政代プロジェクトリーダーらは、患者の腕から採取した皮膚細胞に6種類の遺伝子を組み入れてiPS細胞を作製。さらに「網膜色素上皮」に変化させ、シート状に培養した。これを、同病院の医者らが移植した。

手術は無事に成功し、大量出血といったトラブルはないという。iPS細胞から作った細胞が人の体に移植されるのは世界初となった。多くの難病患者がこの成功を期待している。

ちょっと気になったのは、理化学研究所のこの施設は、今年社会問題になった小保方氏の所属する研究所。手術の成功ではなく、iPS細胞が有効であったか、視力の回復を待ってから発表してもよかったのではないかしら。

ipsで手術


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