2014年9月21日日曜日

舌に歯形があれば「舌癖」の可能性: 虫歯、歯周病、風邪の原因

前に書いた「TCH」と勘違いされている話で、「舌癖」というのがある。鏡の前で舌を出して見てほしい。舌の前端や側面がスムースな曲面でなく、歯形になってへこんでないだろうか?「舌癖」というのは、舌を歯に常に押し付ける癖のこと。

ちなみに、TCHとは上下の歯が付いてしまう習癖 (以前の Blogはココ)。こちらも最近問題になってきている。

「舌癖」に話を戻す。本来、舌は歯と接触していない。舌の正しい位置は、舌の先が上の前歯のつけねの辺りにあるスポットと呼ばれる丸い膨らみをさわった状態で全体が上顎についている。

舌癖では、舌が全体的に下にさがり、上下の歯の間もしくは下の歯を押つけるようになる。自分の舌癖は気づきにくい。

意識せず、口の筋肉の力を抜いた状態のとき、舌が歯に触れていないだろうか。また、自分のつばを飲み込む時に、舌の先がスポットから離れ歯に触っていないだろうか。

 舌癖のある人は、つばを飲み込むごとに舌で歯を押しているので、押している歯の部分で歯間が開き、さらに歯並びや発音に大きな影響を及ぼす。

また舌癖のある人は、無意識に口をと開けてしまいやすい。その結果、口まわりの筋肉の発達が悪くなり、口呼吸にもつながりやすい。

逆に口呼吸の人は、舌癖になりやすい。普通にしていて、歯が見えてしまう人は要注意。

口を閉じていると、口内は唾液で覆われている状態になり、唾液成分による殺菌作用が有効に働く。しかし、口呼吸を続けると、口の中は常に乾いている状態になりやすく、唾液成分による殺菌効果が激減する。

舌癖があり口呼吸している人は、口内が乾燥していて、細菌の増殖が起こりやすくなる。結果、歯周病や虫歯を発生しやすくなる。

口呼吸は殺菌力が落ちているので、風邪にもなりやすくなる(以前のBlog参照、ココ)。それだけではない、一生の顔にも大きく影響する(以前のBlog、ココ)。

舌癖を治すには、普段からなるべく唇を閉じる習慣を付け、かつ舌先をスポットにつけ、舌全体を上あごにつける習慣をつけるようにすることが大事。

舌癖


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