2014年9月3日水曜日

電柱にびっしり蛾 怖いもの見たさでどうぞ

電柱が茶色く変色し、うごめいていた。目をこらすと、マイマイガ(ドクガ科)の成虫と卵塊だった。秋田県横手市の会社員、小西専蔵さんが7月31日、東成瀬村で身震いしながら撮影した写真だ(↓)。「とんでもない数で、鳥肌が立った」という。

東成瀬村民生課によると、村内では7月、マイマイガが電柱を中心に大発生した。8月中旬以降は成虫の数は減ったものの、電柱や壁には産み付けられた卵塊が残る。卵塊は越冬して孵化するので、駆除が必要。

マイマイガの成虫のオスは茶褐色、メスは白い色をしている。大きさも異なりオスは体長20〜50mm程度、メスの方が大きく50〜100mm。幼虫は、ケムシで、頭部には1対の縦長の黒斑があり、目玉のように見える。背面には目立つ二列の点が並ぶ。

幼虫は成長すると体長60mmほどになり、糸を吐いて木からぶら下がっている様子から、別名ブランコケムシと呼ばれていて、風にのって移動できる。

7月から8月にかけ羽化する。オス成虫は活動的で、日中は森の中を活発に飛び回る。「マイマイ」の名はこの性質に由来している。一方、メスはほとんど飛ぶことはない。交尾後に産卵を終えると成虫は死に、卵で越冬する。

マイマイガは、約10年周期で大発生を繰り返す性質があり、その際にすさまじい個体数と旺盛な食欲であらゆる草花、樹木の葉を食い尽くす。

ドクガ科に分類されるが、それほど毒はない。しかし卵からふ化したばかりの幼虫にはわずかだが毒針毛があり、触れるとかぶれる。その後の成長した幼虫は見た目は毒々しい(↓)が毒はない。成虫の鱗粉にも毒はない。ただし、皮膚の弱い人はかぶれる可能性があるので、多量の駆除の場合には手袋、マスク、ゴーグルをつけて作業する方がよい。










































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