日本でソーダというと、透明な炭酸水やメロンソーダをイメージするが、外国でソーダというと、ファンタやコーラも含む炭酸飲料のこと。
炭酸水は、二酸化炭素を圧力をかけながら水に溶かすとできる。栓を開けた時や振ったりしたら泡が出てくるのはそのため。
炭酸水というと、以前は歯や骨を溶かすという都市伝説があった。歯や骨をコーラに浸けると、実際溶ける。歯や骨の成分であるカルシウムやマグネシウムは、酸に溶ける性質を持っているからだ。
しかし、コーラを飲む時に、口のなかにコーラを入れている実際の時間は短いので歯が溶けることはほとんどない。ましてや体の中にある骨は、まったく影響することはない。
炭酸水を飲む利点について調べてみると、以下のようなものが言われている。
- 疲労回復作用: 運動などで血液中に発生する疲労物質である乳酸は血中のpHを変化させるが、重炭酸緩衝系がこの変化を抑える。その結果、疲労回復につながる。
- 満腹感 炭酸によって胃が膨らむので、早く満腹感が得られる。また小腹がすいた頃に飲むことで間食を防ぐことが出来る。
- 整腸作用: 炭酸によって胃液が出て、腸のぜんどう運動を促進する。これによって、便秘改善の効果も期待できる。
- 血行増進: 炭酸による酸素欠乏を体が感知して、その回復のため血管を拡張させ血流が増える。
- 美肌効果: 炭酸が肌表面に残る古い角質などの老廃物をたんぱく質に付着して除去する。
- 新陳代謝が上昇:血行が上がるので、代謝も上がる。
4については、飲料でなく、暖かい炭酸泉として入浴した場合、その血管拡張作用により体温を上昇させるらしい。
5の美肌効果については、化粧品や洗顔料も売られているが、pH4くらいの酸性なので、人によっては良い面だけではないかも。
炭酸水飲料のデメリットは、少量を飲んだ場合、逆に食欲を増進させること。また、飲料のなかに果汁や糖が入っているものの場合、ダイエットにならない。ビールも炭酸飲料だが、カロリーが問題。ノンカロなら同じ効果が期待できる。
自分好みの炭酸飲料を自家製で作るには、ソーダメーカー(ソーダストリーム)というのがあって便利かも(↓)。好みのフレッシュジュースやワインに炭酸をいれると、炭酸水で薄めるのとはちがって、美味しくオツです。