注射器などの医療器具メーカー、ニプロの最近のテレビのCMで、日本語で「痛いの痛いの飛んでゆけ」のシーンがあったあと、外国でも同じような表現が紹介されていた。
英語では、「pain pain go away」ということらしい。日本語、そのまんまですね。 どちらかが輸入したのか、別個に同じような表現に行き着いたのかは不明。
英語では、「kiss it and make it well」というのもあって、痛いところにキスしながら、「すぐよくなるワヨ」という感じ。日本語に訳すと、やはり「痛いの痛いの飛んでゆけ」。
実は、科学的にも「痛いの痛いの飛んでゆけ」という「おまじない」は有効であることが分かっている。これを言われた子供は痛みが実際に減じるという。
さらに、痛いところを手でさすってもらうと、もっと痛みを和らげる効果がある。どちらも、ホルモンであるオキシトシンという愛情ホルモンが、脳下垂体後葉から分泌され、末梢組織で働く。その結果、痛みや恐怖心が除かれる。
「痛いの痛いの飛んでゆけ」と言いながら手でさするのが、まさに「手当て」なわけですね。