2019年5月9日木曜日
そうなんだ「雷におへそを取られるよ」の深い意味
子供の頃、「お腹を隠さないと、雷さまにおへそを取られるよ」と言われたことはないでしょうか?
調べてみると,これにはいくつかの説明があります。
1. 雷が鳴るのは,寒冷前線が通過して上昇気流が発生し積乱雲ができる時です。突然雨が降り,冷たい空気が流れ込んでくるので,気温が急激に下がります。
おへそが見えるようにお腹を出していると,お腹を冷やして壊すのを注意するために,子供に雷さまを使ったとの説。
2. へそを守ろうとすると,少し前かがみに低姿勢になるので,雷に当たりにくくなるという説。
3. 雷さまは雷を落とすと、へそから魂を奪い取って人を死に至らしめると考えられていたので,雷が鳴るとおへそを隠しなさいと言ったという説。
実際,雷に打たれて亡くなった人ではおへそが黒く焦げているそうです。その理由も複数あり,おへそは電気の逃げ場になりやすいからとか,昔の人は着物の帯のおへそ辺りにお金(金属硬貨)を入れていたので,雷はおへそに落ちやすかったなど。
4. 他にも,カエルにおへそがないのは、雷さまに盗られたから。雷が鳴ると「かえせ!かえせ!」と一斉に鳴き出すという昔話から来ているという説。この昔話でも,雷さまはおへそが好きみたいです。
雷さまという恐ろしい神様のことを言うことで,子供のしつけに使っていますが,考えてみれば,どうしておへそが取られるのかの説明は聞いたことがなかったです。