2018年1月5日金曜日
女性の「痛風」が増えている
女性の「痛風」が増えているらしい。「痛風」は、もともと男性の方がかかりやすい病気で、「痛風」患者の9割が男性だったが、それが変わりつつあるという。また、発症する年齢も30代と若い。
もともと、「痛風」は、日本では明治以前までなかった。食生活が欧米化した結果、動物性タンパク質や動物性脂質を取りすぎるようになったことが原因とされている。
「痛風」は、読んだとおり、風が吹いても痛くなるという病気。血液中の尿酸値が増えて、関節などに尿酸の尖った結晶(↓)ができ、炎症も起こって痛くなる。
尿酸は、プリン体が分解されてできる老廃物。ビールに「プリン体フリー」というのがあるのはこのため。
健康診断の血液検査で、尿酸濃度が8.0mg/dl 以上だと、「痛風」になりやすくなる。
さて、女性の「痛風」が増えているということですが、女性の「オッサン化」が原因。
尿酸値を減らすには、核酸やプリン体の摂取を減らすこと。核酸やプリン体は、細胞の核に含まれているので、細胞の多い食べ物に気をつけること。あんきも、しらこ、レバー、スルメ、たらこなど。お酒のつまみになるものが多い。
ビール以外でもお酒にはプリン体は多く含まれる。ただ、焼酎やウイスキーのような蒸留酒は蒸留過程でプリン体は除かれるので、「痛風」でアルコールが飲みたいなら蒸留酒がオススメ。
女性にもともと「痛風」が少ないのは、女性ホルモンが尿酸を体外へ排泄させる効果があるから。そのため、女性ホルモンが減少する更年期以降には発生しやすくなる。
ところが、若い女性の「痛風」が増えているのは、食生活の変化。流行の糖制限をしてタンパク質を摂ると、プリン体を多く摂取することになる。飲酒の習慣も、統計では男性と同じレベルになってきている。
他に尿酸値を減らす方法は、肥満を防ぐこと。適度な運動が有効。乳製品が尿酸を体外へ排泄させる効果があるので、一日牛乳1杯飲みましょう。