2018年1月3日水曜日

そうなんだ!「発電魚」:デンキウナギ


「発電魚」というのは、字のとおりで、発電できる魚。どの発電魚も「電気器官」という特別な器官を持っている。

有名なのは、「デンキウナギ」。多くの水族館の目玉の1つで、水槽の外に発電量がモニターに出るようになっていたりする。

電気量で分類されていて、強電気魚と弱電気魚があり、強電気魚には、「デンキウナギ」「シビレエイ」「デンキナマズ」などがある。400-800Vほどの電気で、エサとなる小魚を痺れさせて捕まえる。

子供の頃、近くのおじさんが池の水にバッテリーを入れて浮き上がってくる魚を捕まえているのを見たことがある。魚は電気には案外弱いのかもしれない。

一方、ナイフフィッシュのような弱電気魚の場合、電気を利用して仲間どうしのコミュニケーションや体の周りに電場を作ることで周囲を感知するのに利用している。

電気器官の中の電気細胞の集団が一斉に興奮することで大きな電気が発生する。

そもそもヒトの体の細胞でも、神経や筋肉細胞は電気信号で交信し合っているわけで、電気を発生できる。1メートルにもなる細長い神経細胞は発電機と同時に電線のようなもので興奮すると電気が伝わって接続する筋肉に収縮するよう指令を出す。

さて、「デンキウナギ」は自分の電気で感電しないかというと、脂肪で絶縁されていてだいじょうぶみたい。というわけで2匹いっしょに飼ってもだいじょうぶ。


下のYouTubeのムービーは「デンキウナギ」の電気でワニが感電するシーン。発電の凄さを実感できます。










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