「なおざり」と「おざなり」、どう違うのでしょうか?
ほとんど変わらないようにも思いますが、ちゃんと使い分けがあるようです。
どちらも「いい加減にする」とか、「放っておく」とかいう意味。
「なおざり」は、漢字で「等閑」、「おざなり」は「御座形」。
「等閑に付す」というのは、「そのままにして何もしない」という意味。「御座形」は、「お座敷の席で、芸者がお客に形ばかりを取り繕って済ませる」というような意味。
ほぼ同じ意味のようですが、大きな違いは、「なおざり」が「何もしない」のに対して、「おざなり」は適当にでも「行う」点。
子供を育てるのに、時に「なおざり」はよいですが、「おざなり」はいけない。
それにしても、これらの言葉、発音が難しい。「なおざり」と「おざなり」を声を出して繰り返すと、すぐに「おだなり」「なおだり」になってしまう。