2018年1月31日水曜日

そうだったのか:「なおざり」と「おざなり」の違い


「なおざり」と「おざなり」、どう違うのでしょうか?

ほとんど変わらないようにも思いますが、ちゃんと使い分けがあるようです。

どちらも「いい加減にする」とか、「放っておく」とかいう意味。

「なおざり」は、漢字で「等閑」、「おざなり」は「御座形」。

「等閑に付す」というのは、「そのままにして何もしない」という意味。「御座形」は、「お座敷の席で、芸者がお客に形ばかりを取り繕って済ませる」というような意味。

ほぼ同じ意味のようですが、大きな違いは、「なおざり」が「何もしない」のに対して、「おざなり」は適当にでも「行う」点。

子供を育てるのに、時に「なおざり」はよいですが、「おざなり」はいけない。

それにしても、これらの言葉、発音が難しい。「なおざり」と「おざなり」を声を出して繰り返すと、すぐに「おだなり」「なおだり」になってしまう。



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