2018年1月21日日曜日
生きたロブスターゆでる調理禁止
ロブスターやエビなどの甲殻類を生きたまま熱湯に入れてゆでる調理は、苦痛を与えるということで、禁止する動物保護の法律がスイスで施行されることになった。
この法律では、ゆでる前に電気ショックで気絶させて痛みを感じない状態にしたり、包丁を入れて素早く絶命させるよう指導している。
日本では、動物愛護管理法で動物への虐待が禁じられている。
動物虐待とは、「動物を不必要に苦しめる行為」のこと。法律では、「食用にするために動物を殺すことは虐待ではないが、その場合でもできる限り苦痛を与えない方法をとらなければならない」とある。
そもそも、動物は苦痛を感じるのかしら? 個々の細胞レベルでも、細胞膜に傷がつくと、その傷を直そうとするし、多細胞の動物でも植物でも傷やストレスを「感じる」ことはできる。
ゴキブリに殺虫スプレーをかけると、死ぬまで暴れまわって、もがき苦しんでいるように見える。しかし、昆虫の神経回路は単純なので、痛みを感じる「痛覚」はがないとされていて、反射反応で動いているだけとのこと。
今回スイスで法律が改正されたのは、ロブスターやエビなどの甲殻類に「痛覚」が存在する可能性が出てきたから。
日本の動物虐待の法律は、爬虫類以上の高等動物だけに限られる。魚や甲殻類をどのように殺しても違反ではない。魚や伊勢海老の「活け造り」が外国から批判されるのはこのため。