前に虫コナーズが蚊に効かないと書いた。それなら、効果があるものはないかと調べていくと、吊るすだけの殺虫剤バポナやパナプレートというのがあった。成分はジクロルボスで、2008年の中国製毒入り餃子事件の混入毒である。 厚生労働省に認められている濃度であるが、人体への影響は無視できないようである(参考サイト)。
虫除け用にスプレーやティッシュ、ローションタイプといろいろあるが、これらの有効忌避成分はディートである。もともとアメリカ軍がマラリア蔓延を防ぐために第2次世界大戦に使われたもの。毒性は低いが、アレルギー反応を引き起こすことがある。特に乳幼児には使用をさけたほうがよい(参考サイト)。
最近、ワンプッシュで蚊取り効果が12時間効くという商品があるが、成分は電気蚊取りと同じピレスロイド。たぶん粒子を細かくすることで空気中を12時間浮遊させているのだろう。そうだとすると、野外のような空気が入れ替わっているところでは有効ではないかも。ピレスロイドは昆虫にたいしては、神経毒として作用するが、人を含めて動物にも毒性がないわけではない。特に小さな動物、金魚、トカゲ、ハムスターには注意が必要とのこと(参考サイト)。
天然除虫菊からできた昔ながらの蚊取り線香もピレスロイド系であるが、天然であれば長年の経験でやっぱりこれが一番安全かもしれない。ところで、蚊取り線香にもペット用というのがあるが、説明をみると、人には使わないようにとなっている。蚊取り線香もやはり我々ヒトにとって毒のようである。